刃物まつり回想。
2009年 10月 15日
今回ぶうめらんでは、刃物の職人に照準をあてた刃物のセレクトショップを行いました。
今回の目的は大きく2つ。
①刃物を売るだけではなく、職人の想いや技術のすごさを一緒に売ることで、売り上げがあがる事をしめすこと
②大量にある刃物の中で、埋もれてしまういいものを紹介すること
これまでぶうめらんの紙面上で紹介した職人の刃物を、職人を全面に出した売り方をしました。マーケティングデザイナーかのー先生と相談して作ったのがこんな感じの店舗です。

職人の大パネルをそれぞれの商品の上に掲げ、色を統一させて分かりやすくしました。上の看板が張り合わせで寂しいですが、結構インパクトがあってわかりやすい店舗になったと思っています。そして、ぶうめらんスタッフの皆さんに協力していただき、商品の特徴、職人の技術を口頭で伝えながら販売しました。このスタッフの皆さんのトークがなかなかよかったと端から見ていて思ってもいました。
ぶっちゃけ、売り上げは2日間で21万円。
これは、どうなんでしょう。一昨年、関の名物を作ろうと「あげぱん」を販売したときに比べれば、7、8倍の売り上げですが・・・。
刃物会社さんは、1日で100万円売り上げるところもあるので、売り上げが上がった!とは一概に言えません。
でも、通常より「高い商品を買ってもらえた」と思っています。
今回販売した服部刃物さんのダマスカスの包丁は、一番安くても、ペティの11,000円。ほとんどが2万円近くします。多くの人が、看板を見て立ち止まり、職人のパネルを読んで「へー」と感心してくれ、値段をみて「オー高い!」と出て行きました。それでも本気で包丁を探しに来ていた県外からいらした方々が真剣に話に耳を傾けてくれ、買っていってくれました。「お祭り」でこれだけ高いものがそこそこ売れていった事が「職人」を打ち出した成果かもしれません。
また、値段が6,000円と手頃で、関最後の打ち刃物職人後藤さんが作った包丁は、開始から1時間半くらいであっという間に用意した10本が完売しました。この包丁は普段、あまり出ない商品で、今はほとんど作っていないそうです。今回のために、在庫を刃物会館からかき集めてもらい、なんとか10本そろえてもらえた商品。それが、90分で完売。卸していただいた井戸正の井戸さんにも感心してもらえました。
ミニペンダントナイフも予想以上に買ってもらえ、モキナイフさんにも喜んでもらえましたようです。なにより、見にこられた研磨職人の澤田さんが大きなパネルを見て喜んでいただき、「一生の宝やで、そのパネル終わったらくれんか」と言っていただきました。
たまたま、澤田さんがみえている時に、ペンダントナイフが売れて、それをみて、すごく感激してみえました。職人さんは普段、実際に自分が作った商品をお客さんが買っていくところを見ないですもんね。
ましてや「澤田さんのこの研磨がすごい商品なんですよ」と言って売っているのでよけいに喜んでもらえたのかもしれません。
いやいや、しゃべりすぎて、疲れきった2日でした・・・。
1日目終了後、無料ワイン試飲会を開催していたワインショップアミさんで、ワインを5杯もいただき、その足で、円空芋焼酎G-moの新酒試飲会「G-mo酒房」で余った酒を飲みながらの反省会に参加。
うっかり飲み過ぎて、久々に頭痛と吐き気に苦しみ、後悔でいっぱいの朝を迎えました。
もうアラサーなのに、学生時代と同じ過ちをしとる。アホです・・・。