ヒドイ!関市の箱モノ行政。
2008年 12月 05日
本日、関市議会をネットで傍聴しさらに状況がはっきりしました。
このような行政の批判は初めて書きますが、しがらみも無い僕があえて・・・。
それくらい、なんとかしなければいけないと思っています。
それは、関駅周辺整備事業(公共交通等拠点施設整備)について。
関駅周辺整備事業とは、昨年まで大問題になった、関駅周辺にバスターミナルと
ホテル、交流施設を作るという事業。関市にそんなホテルを立てる必要があるの
かということで、土地も取得しホテル事業者も選定が終わっていたものの、議会、
市民の反対と、市長が交代したこともあり、白紙になりました。
現在、関市ではバスターミナルがなく、各路線の出発地点がバラバラというひど
い状況。なので、少なくともバスターミナルは必要だと思います。
そこで市が新たに出した方向性は、「まちの玄関口づくり」ということで、「公
共交通の拠点、及び人々の交流拠点として、適切な位置を検討し、拠点施設の整備を進め」るということ。これは、先日行われた関市の政策総点検に載っていました。
さらに、その文の続きには、「拠点施設の候補地選定については、市民参加の関
市総合交通活性化協議会において、平成20年度中に行います」とありました。
疑問①:「適切な位置を検討」ということは、既に、整備のための土地を取得しているのに、またさらに土地を買うのか。
現在候補地に挙げられている他の場所は、市の土地ではないようです。つまり、
また土地を購入しなければいけないわけです。すでに、もともと進められていた
関駅西口を購入するのに、6億4千万円かかっているそうです。
さらに「まちの玄関口づくり」といっているのに、鉄道の駅から離れたところや、
中心市街地からも離れた候補地です。
私の見解では、もともと進められていた「関駅西口」が「まちの玄関口」として、
長良川鉄道主要駅の前で、中心市街地にも近く、もっとも適切な場所です。
今回新たに市がそこに作りたい箱物の計画が、関駅西口では狭いという理由もあ
るそうです。しかし、もともと、ホテルまで作ろうとしていた場所。次はホテル
をなくした施設にも関わらず、そんなに場所が必要なのか疑問です。
あれだけの広さ以上のものをつくるとなると、身の丈のあったものとはいえない
のでは・・・。
「関駅西口」以外の候補地(例えば関市役所周辺)にターミナルをつくるという
ことは、中心市街地を「見捨てる」ことになります。また「駅から離れた」所に
つくることは「長良川鉄道」を見捨てたことになります。というか、これは、地
域総合的な公共交通政策からみると最低の愚作です。
疑問②:「候補地選定は、関市総合交通活性化協議会において」決めるとありま
す。候補地選定はその協議会の中でおこなったそうです。しかし選定理由、各候
補地のメリットデメリットは、その協議会ではなく、市の職員が書くそうです。
市側が意図的に、現在の「関駅西口」以外の場所に「まちの玄関口」を作るよう
にしているのではないか。
どうやら、市長は「関駅西口」以外に、「まちの玄関施設」を作りたいようです。
これは推測でしかないですが、この事業は、前市長が決めて進めたもの、自分の
色をだしたいのでではないかということです。
市長が候補地をみて最終的には私が決めるのは、当然でしょう。しかし、協議会
が選定した場所を、選定理由、各候補地のメリットデメリットを、市の職員が書
くというのは、明らかにおかしい。
「まちの玄関口施設」は、今後関のシンボル的存在になっていくものです。それ
が、私心で、余分に何十億のお金を使い、今後の「まちづくり」に繋がらない施
設にならないようにしなければいけません。
さて、どうしたらよいものか。