新発見に勝手に大騒ぎ
2008年 09月 24日
さて、今回の取材を通して、記事とは直接関係ないのですが、関のことで個人的にすごく驚く発見をしました。
しかし、この私の感動に、スタッフの皆さんは冷ややかな対応。
「そんなに驚くことかよ」という心の声を、はっきりと聞きました。
私の驚いたこと、それは、
「御母衣ダムほとりの桜の名所『荘川桜』が、ダムに沈むため移植される前に、もともとあったお寺は、関に移転していた」ということ。
どうだーーー!
これだけでは何の事か分からないと思うので、ちょっと説明を。
現在の高山市荘川町にある御母衣ダムは、昭和30年代に建築され、そのため湖底に沈むこととなった荘川村、白川村の方々1200名は移転せざるを得なくなりました。
その際、ダムに沈む村人の心のよりどころとなっていた、「光輪寺」の樹齢450年以上の桜を移植し、「それぞれバラバラになっていく村人の心のよりどころにしよう」という運動がおきます。
ただ、これだけの老木を移植することは、当時至難の業。
その移植に奔走した2人の男たちの物語は、非常にドラマチックで「プロジェクトX」にもなりました。
今では、岐阜県の天然記念物に指定され、毎年、ゴールデンウィーク頃に素晴しい花を咲かせています。
詳しくは、荘川桜のHP
http://www.jpower.co.jp/sakura/index.html
関から七尾市へ行く道沿いにあることもあり、たまたま満開の荘川桜を見た事があります。ダムのほとりにたつ老桜はあまりにも壮大です。背景の物語を重なり合わせ、すごく感動したことを覚えています。
さてさて、御母衣ダムで沈む村の方々の1/3くらいは、関に移住されました。関市行政は、その方々を積極的に受け入れたといいます。特に、お寺がこれば、檀家もくるということで、お寺を積極的に誘致したそうです。その荘川桜がダムに沈む前にあった「光輪寺」も、その一環で関に移転しました。
ながながと説明しましたが、どうですか!あの、荘川桜があったお寺が現在は関にあるんです!!
僕はこのことに、テンションが上がってしまったわけです。
ああ、分かってくれる人はいないんだろか・・・。
