今日は、子ども等が春休みなので、家族旅行として淡路島へ行ってきました。
子どもと母をコアラがいる「イングランドの丘」に降ろして、
映画館「洲本オリオン」へ。
関市のご当地映画として作られた(その後、補助金返還請求)映画『名もなき池』を見に行ってきました。
実は、見に行くことを迷っていました。
というのは、もともと、補助金の要件を満たしていないということで補助金の返還請求をしているわけです。
(その辺りについては、概要と問題点をまとめていますので、こちらの記事をご覧ください)
なので、映画の内容は、関市としては、もう基本的には俎上に上がらないものなのですが、
・一時は補助金決定をした事業の市の税金の成果物の事実関係の確認をしておきたい
・はたして内容が関市の観光PRになる作品だったのか
1日1回上映で、お客さんは、関係者以外では、1名でした。
(ここからネタバレありますので、これから見る予定の方は、ご遠慮ください)
まず、見た率直な感想として、
俳優さん達の演技はとても素晴らしいと思いました。熱さも感じたし、娘/嵐子役は、(新人)と書いてありましたが、透明感あって、とっても良かったと思います。
ただ、メディア等でも指摘があるような事実として、
・演者の口の動きと声のズレ
・効果音が大きすぎてセリフが聞き取れないところがいくつもある
(特に主人公の頑固親父の刀匠が登場する尺八っぽい音楽や美術の先生の登場の音楽は大きい)
・場面場面がぶつ切りで内容が繋がらない(画面奥に立っていたはずなのに、次のシーンで画面手前からインサートしてくるとか)
などなどの事象を見て、
私自身も違和感を持ったことは同じで、
まだまだ違和感はたくさんありました。
内容に関しては、いろんな人がいますので、いろんな感想を持つ人がいると思います。
なので、内容の感想についてはここでは書きません。
私としては、
「関市のPRになるのか」という視点で事実のポイントを上げてみました
(1度見ただけなので見逃していたらすいません)
・最初に娘(嵐子)の言葉でモネの池の誕生からの説明がある
・お店の名前がしっかり出てくる撮影店舗やスポットはほぼ関市ではない
(山県市)、(岐阜市)。
・逆に関市の店舗/スポットにはそこと名前が分かる映像はでてこない
関善光寺、21世紀の森、関商工、(関観光ホテルは撮影したと聞きましたが、どこにもでてこなかった)
・主人公の自宅(墨俣で撮影)として、たまに一瞬インサートされる古民家あいせき。
・関の刃物はよく切れると、急な言葉としての挿入
・映画の最後の方には、10分くらい刀匠第26代藤原兼房さんが刀をつくるイメージビデオのような映像
→最後、弟子と娘で刀を作ろう!という感じだったけど、なぜかひたすら藤原兼房さん本人が作っています。
・刀鍛冶の本編の話とモネの池とのつながりがかなり薄くて、後半は「名もなき池」はインサートで1、2回しかでてこない
これらのことから、この映画をみて、関市に観光に行きたくなるのかと言われると、難しいと思います。
もう一つの『怪獣ヤロウ』の方は、かなり多くの人が関市に来てくれています。
特に岐阜先行公開のすごかったですし、その後継続的にまだまだ本町を映画のパンフレットを持って歩いている人もみかけます。
関市のお店もコラボメニューをつくり、結構売り上げも上がっているそうです。
さらにロケ地マップをつくり、美術セットが見られるスポットもつくって受け入れ体制を盛り上げていっていました。
これは、映画の中でも、それ以外の場でも、ご当地映画としての目的をちゃんと理解して、丁寧に作り込まれているからこそだと感じます。
今回の『名もなき池』を見て、駆け込みで作った感が拭えませんでした。
なので、このご当地映画としての関市の事業がダメだったわけではなく、
やはり、この映画の準備と内容が、関市をPRするものとはふさわしくなかった
ということかと思います。
どうしても気になったのが、
「映像制作で前金で1000万円はらって逃げられるという詐欺にあう」場面ができてます。
それが、たまたまだったかもしれませんが、
今回の補助金返還問題と重なって、市民としては悪ノリされている印象を持ってしまいました。
ということで、一旦見てみての感想を書きました。
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まちづくりのNPOを経営して16年。政治にも取り組みを進めました。
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