今日も子どもの交通安全の見守りと街頭活動から。
秋晴れで気持ちがいいです。子どもたちも元気に、いつもより早く登校していきました。
スーツ、ネクタイに着替えてから市役所へ。
今日、明日と、建設環境委員会の行政視察で長野県の茅野市と飯田市に行ってきます。
まず、バスで茅野市にいきました。
茅野市では、AIデマンド交通の仕組みについて視察させてもらいました。
関市でも、デマンドバス、デマンドタクシーを運行していますが、なかなか利用者が伸び悩んでいます。
関市では、
○定時定路線のバスが5路線(買い物循環バスや関板取線、関上之保線、わかくさ小金田線、わかくさ千疋線)
○デマンド型のバス路線が4路線(富野線、田原線、迫間線、向山線)
○デマンド型タクシーの路線が2路線(下有知、広見池尻)
があります。
例えば、一番利用者が多い、
関板取線では、
年間利用者数が大体5万人ほど。
1便あたりの利用者数が約10人
運行経費が6千万円かかっていて、
利用料が6百万円
なので収支率10%です。
AIを使って効率的な運行を行って、利用者の利便性と収益性を向上することができないか
先進地である茅野市で話をききました。
茅野市は、「のらざぁ」というAIデマンド交通を実施しています。
バスの大きさは、ハイエースのようなミニバンを使っています。
アプリや電話で予約すると
半径300mくらいに設置されている「仮想停留所」を案内されて
そこからバスに乗ることができます。
AIは、バスの配車を組むのに使われていて、予約者を迎えに行くのに
最適なルートを導き出してくれます。
現在予約は1時間前までを原則としています。
システム的にもっと短時間でもできますが、タクシーとの棲み分けだそうです。
令和4年9月に13の生活路線バスの廃止をして、AI乗合オンデマンド交通に切り替えた。
話を聞いてのポイントは以下の感じ。
○現在8台で回しているが、予約の約2割は、車の台数が少なく、
予約がいっぱいとなって取れない状態。
○費用は、1台あたり1000万円×8台+コールセンターの委託2千万円で大体1億円弱
事業実施をしてもらう4つの事業所に、タクシー料金の差額分を積算して補助金を出している
○デマンドバスに切り替える前も大体同じくらいの費用がかかっていた
○利用者数は令和5年度で約13万人(廃止路線の利用者数は約7万人だった)
○利用者は70歳代から90歳代で約半数
○20歳未満の塾や普段の外出で利用する人も多い(1割ほど)
○20代以下はほぼすべてアプリからの予約(60代で半々、70代では8割が電話予約)
○このデマンド交通と同時に朝夕の通勤通学バスを走らせている
○料金は3キロ未満300円、3〜5キロ500円、それ以上700円
このように、まだ予約の2割ほど取りこぼしがあるなかで、これまでと同程度の予算で
利用者が56%伸びていて、非常に効果が高かったと言えます。
ただ、関市と違うのは、距離の面。
このデマンド交通が走っているのは、茅野駅から6キロ圏内の距離です。
関市のように距離が離れると途端に効率が悪くなります。
まずは、関シティーターミナルから数キロの範囲内で始めてみるとか
距離の検討をする必要があると感じました。
なんにせよ、示唆に富んだものとなりました。
副委員長として、お礼のご挨拶をしているところ。
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まちづくりのNPOを経営して16年。政治にも取り組みを進めました。
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