2/12:珠洲の「暮らしと原発の撤回」、そして今回の地震

今日は、金沢大学の時にゼミの担当教官として大変お世話なった五十嵐正博先生のご自宅へ。
卒業後5,6年ほどかな、一度お会いしましたが、ほぼ20年ぶり。
75歳になられた今も全然お変わりありませんでした。

五十嵐先生は、国際法が専門で、神戸大学や金沢大学で名誉教授となられています。
当時、先生に連れて行ってもらえるゼミの飲み会大変楽しくて、ご自宅にも何度か遊びに行かせてもらいました。
覚えているのは、先生の携帯で、僕と先生と2人の写真を撮影して、
それを勝手に待ち受け画面に設定してしましたが、先生は、変え方がわからなかったらしく、卒業して5,6年ほどでお会いした時にも
まだ、その待ち受け画面だったこと。申し訳なかったと思いながら、嬉しかったのを覚えていますw

先生の近況や私の近況などなどお話しできて嬉しかったです。
なによりびっくりしたのは、能登半島地震の時には珠洲のお友達の旅館に泊まっていて被災したとのこと。
揺れの中、薪ストーブが倒れて、燃え盛る薪が散らばったのを慌てて消したそうです。
避難所で過ごして、次の日には8時間ほどかけて金沢に帰って来れたとのこと。
ご無事でよかったです。

今回、先生にもお会いしたかったのですが、奥様で元石川テレビの名物ディレクターだった赤井朱美さんにも
ぜひお会いしたかったのです。
赤井さんが作られたドキュメンタリーはさまざまな賞を何度も受賞されています。
特に今回、ぜひ見させてください!とお願いしたのは
1993年に珠洲の人の暮らしと原発問題を描いた「能登の海、風だより」。

公益財団法人放送ライブラリーの番組概要にはこんな感じで紹介されています
原発建設問題で揺れ続ける能登半島の珠洲市で暮らす3人の人たちの、自然と寄り添うような生活を1年余り追い、その中にひそやかに入り込む原発計画の影を描き出す。◆石川県珠洲市。磯漁を続けている84歳の男性、助産婦をしている77歳の女性、魚の行商をする72歳歳の女性。この地の自然と共生してきた人たちの日々が穏やかに続く。その同じ地で、電力会社は建設用地の取得に奔走し、トンネル会社を使うことまでして土地を購入している。市長選は不透明な様相を帯びている。20年以上も賛成と反対に二分されてきた街の、生活者の視点から原発建設問題を描く。

とても印象的だったのは、珠洲の自然と共に豊かに生きるおじいちゃん、おばあちゃんが、この自然と暮らしを残していかないといけないと、原発立地にも反対する一方、電力会社側の住民の家での説得の場面で、「今後30年このまま暮らしていけると思うの?だったら、まとまったお金もらって暮らした方がいいんじゃない」という違い。
結局、2003年に正式に原発建設は白紙となりました。

ただ、今回の地震で、ここに出てきたおじいちゃん、おばあちゃんが残してきた暮らしは、どうなってしまうのでしょう。
原発立地の舞台にもなった珠洲市高屋町は、地震で道路が分断されて完全に孤立。地震発生から10日後にやっと住民が救出されました。
今は、加賀へ2次避難されているとのこと。
復旧にはかなりの時間が必要となります。

海と山の豊かな暮らし、地域を守ってきた活動、そんな土台があっての、今回の地震。
本当に今だからこそ見て欲しい番組だと感じました。
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まちづくりのNPOを経営して16年。政治にも取り組みを進めました。
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by takayukin_K | 2024-02-12 23:49 | 日々の政治活動

岐阜県関市でまちづくりの代表を16年し、市議会議員となりました。関市のまちづくりを政治活動、NPO活動、地域活動のさまざまな視点からお届けします。


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