本日は、朝7時集合で、議会の文教経済委員会の委員会視察です。ミズベリングの視察で徳島市へきました。
ミズベリングやかわまちづくりというのは、国土交通省の施策で、
まちの活性化のために制約が大きい河川の利用を緩和するもの。
関市の近くでは、美濃加茂市のリバーポートパークみのかもが有名です。
私も、選挙の政策のときから、小瀬鵜飼の周辺地域でかわまちづくりを活用して開発して
昼も夜も楽しめる観光地として整備をするべきと訴えてきました。
徳島市の新町川は、かなり先進的に、この取り組みをしている事例ということで楽しみにしてきました。
ここの運営は、認定NPO法人の新町川を守る会が担っています。
そこで、「河川空間オープン化」ということで、船着場を作り、そこでビールが飲めるようにしたり、イベントを開催したり、そして、船でのクルージングが楽しめる事業をやっています。
84歳となる名物理事長の中村さんにお話を伺いました。
平成2年にNPO法人を設立し、この川の清掃活動からスタートされています。
現在もつづく清掃活動は、少しずつ市民参加の輪が広がり
川を楽しんでもらうために、市の委託を受ける形で船の周遊がスタート。
だんだん乗船希望者も増えてきて、会独自で船も2隻購入。
現在では、毎日運行されています。
周遊のクルージングは、昨年度年間約2000万円の売り上げ。
1回400円なので、5万人ほどが乗っているでしょうか。
大きなポイントは、NPO自身がリスクを取って船を購入したり、船着場の整備をすることで
行政ではできない柔軟な運営が可能になっているということ。
ストリートピアノや
水辺に乾杯(ビアガーデン)
船で居酒屋を送り迎えする企画
などなどができています。
毎月2回の清掃ボランティアや船の運転手も、すべてボランティアでやっているということにも驚きです。
「あれだけまちのためにやっているだから、ここがやって当然だよねという空気感」ができています。
市民が進んで行政が後追いで支援をしていく。
この形が本当に素晴らしいと思いました。
以前、働いていた石川県の七尾市の花嫁のれん展も
商店街のおかみさんが中心に始まった企画がどんどんと広がってきて、行政が後追いで、PR支援等をやるようになり、最終的に、その商店街に「花嫁のれんミュージアム」までつくってしまいました。
なかなか関市では、こういった動きがまだ生まれていません。
市民の活動に行政が参加する。
行政への市民参加でなく、行政が市民へ参加する行政参加ができればと感じました。
明日は、岡山県備前市で給食無料化について視察します。
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まちづくりのNPOを経営して16年。政治にも取り組みを進めました。
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