8月14日:お休みで時間があるので、読書を進めています。
今、読んでいるのは、この6冊。
『子どもたちに民主主義を教えよう』、『やっかいな問題はみんなで解く』、『公教育をイチカから考えよう』の3冊は
以前から読み進めながら、途中で止まっていたもの。
特に『子どもたちに民主主義を教えよう』が本当に面白いです。
民主主義というと身構えてしまいますが、
社会に出て多様性の中で生き抜いていくためには、「対話によって合意を導き出す力」が大切になります。
苫野さんは、民主主義の根幹を
ヘーゲルの唱えた「自由の相互承認」とルソーの「一般意志」だといいます。
「すべての人が自由で対等な存在であることを、お互いが認め合うことをルールとする社会」それが根幹だと。
まさにそれを教えるのが学校であるべきだと。
それがなくて、アクティブラーニングという手法だけが一人歩きするのは良くないですね。
対話の大切さと、実際に工藤先生が実践していた学校での対話の方法がすごく面白かったです。

そして、すっごく面白かったのが『ルポ ゲーム条例』。
香川県で議員提案で制定された「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例」。
全国初のゲーム依存症に対する条例で、ゲーは1日60分までと具体的な数字を入れ込んで賛否を巻き起こしたもの。
パブリックコメントで賛成意見が水増しされた疑惑や
高校生がこの条例を憲法に違反すると裁判に訴えたり等の流れを
それを追っていた放送局の記者が書いたものです。
私としての注目したのは、制定する議会としての視点と、パブリックコメントの運用や効果という視点の2つでした。
この本では、大変細かな描写が充実していたので、なるほど、議員提案条例は、このようにして制定されていき、批判等の中で議員、議会はこのような状況になっていくのかということが疑似体験できる内容でした。
また、パブリックコメントは、正直なところ多くのところで、有名無実かしています。
関市においても、令和4年度のパブリックコメントは、4つあって、意見提出があったのが1つだけで、しかも1件。

数もそうですが、意見を言っても反映されるのか分かりにくいということもあります。
香川県のゲーム条例では、パブコメがなんと2,686件!
他の条例等のパブコメでは毎回数件にもかかわらず。
そのほとんどが賛成意見でした。賛成反対を表明する性質ではないにもかかわらず、
それを「8割以上が賛成」と事務局が概要をまとめたことで、条例制定の議論に影響があったそうです。
しかも、それが一定の人から、一定の言葉で複数回送られている可能性が高いことも書かれています。
パブコメのあり方をあらためて考えさせられました。
その中で、京都の「パブリックコメント普及協会」が紹介されていました。
駅やショッピングモールなど、市民の生活に近いところに市の職員と出かけて行って
対象の条例等を説明して、その場でパブリックコメント書いてもらうという対話型のパブリックコメントを進めています。
そのおかげで京都では1つの案件に500以上の意見が寄せられるそうです。
大変面白い活動です。こういう行政と市民との協働が本当に素晴らしいと思い、ぜひ関市でもやりたいと思いました。
おっと、活動記録が書評となってしまいました。
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まちづくりのNPOを経営して16年。政治にも取り組みを進めました。
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