毎年、この時期に開催される小規模多機能自治の集い。
全国から、地域運営組織、小規模多機能自治組織に取り組む方々が集まって、支援事例の共有や、活動の共有をして学びあいをしています。
小規模多機能自治推進ネットワークは年々加盟数が増えてきて現在会員数は306(自治体253、団体38、個人15)となっています。
この集いが毎回濃密なのです。会場の密度も濃いw
今回も、丸森町筆甫地区や南砺市はじめ6団体から事例紹介から始まり、2日には、私たちも含む6団体の支援事例共有
そして、さらに踏み込んだアンケートについて、次の後継者を育てるためにというテーマでの研修。
今年も、パンパンにインプットしました。
毎年、いい学びを持ち帰らせてもらっています。今年は、僕らがすぐに取り組みたいと思ったことは2つ。
ひとつが、雲南市で始まった地域経営研究所や静岡市の地域デザインカレッジのような実践型の地域の人材育成を取り組むこと。
今、関市ではまちづくり市民会議をやっていて、公募であつまった市民がプランとテスト事業をして、市へ提案することを毎年やっています。
いわゆるテーマ型なので、これの地域版も合わせて開催したら、大きな労力をかけることなく、実践型人材育成の場できそうだと考えました。
ふたつ目が、県レベルでの広がり。
新潟県の職員の方の話と、実際に取り組まれている新潟の支援者の方々の話を聞いて、なるほど、こうやって取り組んでいけばいいのかと腑に落ちました。
岐阜県内には、地域としては小規模多機能自治に取り組みたいけど、行政が動いてくれないという市町も結構あり、相談も受けています。
県として取り組みを広めることができれば、そういったところにも影響が与えていけるのではないかと考えました。
全国の支援者の人たちと話をしていて、ふと、自分の考えが整理できたりすることもあります。
自分としては、ここに課題を感じて取り組んできたけど、全体像から言うとこういうことだったのかと整理できたり。
具体的には、地域における取り組みの流れは、
PDCAではなくRPTDRFだという話。
Researsh(調べて)→Plan(計画をつくって)→Test(試してみて)→Do(実行して)→Review(見直して)→Feedback(意見をだす)
関市の地域委員会では調べる、計画をつくるということの研修をしてきましたが、試してみる、見直してみるというあたりが抜けてきました。
昨年、事業を見直すという部分をやってみましたが、なかなか好評でした。
また、昨年、なかなか取り組みが進まないの地域があるのは、「会議やり方」に課題があると考えました。
地域で会議のやり方についてアンケートをとってみると、議事録を残していなくて、休んだ人へのフォローがないとか、議長の進行がよくないとか、いくつかの課題が出てきました。そこで会議のやり方を見直すワークをしました。
これって、このRPTDRFサイクル合間合間で必要になる「決定」する力を養うことなんだなとか。
また、支援者といってもいろんなパターンがあって
①広域で学びを与える支援者
②県域で地域実情に合わせて学びを深める支援者
③市域で外からの学びを、地域団体に伴奏しながら、活動につなげていく支援者
自分的には、③をメインにしながら、たまに②とかをやるという感じなんだろうなと。
この③のノウハウをしっかりとためていき、それを外に伝えていくことも役割にありそうだなと。
そんなこんな考えながら過ごしておりました。
いい二日でした。また現場に励みます。
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