先日、お隣の各務原市で市民活動団体対象とした「集客について学び合おう」というセミナーをさせていただきました。
集客って難しいですよね。
イベント疲れという言葉もありますが、その多くは集客の疲れではないでしょうか。
かくいう私も集客にはいっつも悩んでいます。
10年くらい前は新聞等のメディアに掲載してもらえれば、なんとかなったし、
4,5年前は、facebookイベントで招待すればなんとかなった気がします。
ただ最近はいろんな手法が以前ほどの集客効果は期待できなくなったと思いませんか。
もちろん、ツイッター、インスタ等のSNSで拡散されて爆発することもありますが、それにもスキルが必要で、
特にお年を召した方が多い市民活動団体にはよりハードルが高いこと。
このご時世、小さいことを積み上げていくことが一番良いと思います。
そんな時代での集客方法について考えてみました。
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1.イベントの成果とは何か?
(ア) 長期と短期の成果
まずは、なんのためにイベントをやっているのかをはっきりとしなければいけません。5年後、10年後この活動をつづけたらどんな地域になっていたいのかというのが「長期」。ただ「長期」となると団体の根幹にも関わってくるので、常々考えていない団体には難しいことです。
ただそこで思考が停止してしまっては、いけませんので、長期は大事ということを念頭に置きながら、
「イベントが終わったらどんな状態になっていて欲しいですか?」
という短期の成果は絶対に考える必要があります。
「今日聞いた集客方法をやってみようと思ったと答える人が5人」とか「新しくメンバーに入りたいと答える人が3人」とか、「自分も出店してみたいという人が10人」とかですね。
私も、イベントの相談があるときは必ずここだけは抑えるようにしています。
そうすることで、じゃあ、具体的にそれを測定するためのアンケートは必要だよねとか、こんな人呼びたいよねという話になると思います。
(イ) 100人のイベント1回よりも10人のイベント10回
そして、その成果を考えた時に大事なのは、大人数を相手とした企画だと、どこまでこの短期成果をお客さんに伝えることができるのかという点です。
成果を考えると、少人数でしっかり伝えた方が満足度も上がる傾向があります。
2.誰にきて欲しいのか
そして大事なのが、その成果を考えた上で、どんな人に来て欲しいか、どんな人なら来たいと思うかを考えることです。
それには、ある程度対象を絞る必要があります。
「市民、女性、子ども、お年寄り」では絞れていません。
(イ) 具体的に想定してみることから始める
年齢、性別、住居地、仕事、出身地、仮の名前までつけられればなおいいです。
3.対象者別傾向と対策
(ア) 集客を考える3つのポイント
① 本当にその人にとっての価値とは何か?
来て欲しい人のメリットやどんなことに喜ぶのかを考えることが大事です。
以前、大学の授業で、大学生にどうしたら、ボランティアに参加するかとアンケートをとったら、
第1位が「可愛い子、イケメンがいる」第2位が「就活に有利」でした。
あーリアルな言葉だなーと感じました。
② 「ついで」を演出する
防災訓練と地域の運動会をやる事例も多いです。
③ 一緒にやる
巻き込みたい人がすでにいる団体と一緒にやることが有効です。
(イ) 対象者別に有効な集客手段を考える
2、で考えた対象者に有効な手段を考えます。
例えば、小学生を対象とした場合、広報としては学校にチラシを配られると最高です。
ただ、自治会とかならいいかもしれませんが、なかなかいち民間団体が学校にチラシを配ってもらうのはハードルが高いです。その場合、私なら、どこと連携すればいいのかを考えて、PTAさんとコラボをやったことがあります。
(ウ) メディアに掲載してもらうために
そしてやはり、メディアに掲載してもらうことはとても有効です。
プレスリリースを作って、直接地域の新聞社の支局へもってお願いに行きましょう。
4.まとめ
(ア) 「今だけ、ここだけ、あなただけ」を基本に
特に、あなただけが大事です。
情報が溢れる時代。あなたのために作った企画、あなたの来て欲しい企画ということをどれだけちゃんと伝えられるかだと思います。
下記の写真が紙芝居形式でやったセミナーの写真です。
ぜひご参考になるところがあれば嬉しいです。
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