市民活動支援センターの大切な役割は、想いをカタチするための第1歩を用意すること

市民活動支援センターに関する相談や視察が、この1ヶ月で立て続けに3件ありました。

もともと、私は、成果目標を立てている市民活動支援センターがないということに問題意識を持っております。
二年前にそのことに関して記事を書きました。

市民活動支援センターの行政が出す指標が来場者数や登録団体数となっていることが多い。
市民活動やNPOの支援というのは手段でしかなく、NPOが作り上げるその先の地域や社会の目指す姿を描けていないと
いけない。
要するにアウトプットの成果指標はあってもアウトカムの成果指標がないのです。
そうすると、市民活動の課題は、資金や人材育成や継続なので、そのセミナーをやりましょうということになり、
しかし、セミナーばかりやっても、団体は変わらないので、地域はなにも変わらないということが往々にしてあります。

先日あった行政の方からの相談でも、市民活動支援センターの指標は、来場者数と講座開催数で、両方とも設定の2倍以上の数値でかなり頑張ってくれていると思うけど、もっとテコ入れしないといけないと感じているとのことでした。

成果指標の話は、このブログの方に書いたので、置いておくとして、今回話をする中で、食いついていただいたのは、
団体を育てていく流れの部分でした。
いわゆる「想いをかたちに」という分野です。

「こんなことがやりたい」という相談があっても、それを具体的な活動に至るまで育てられていないという悩みです。

よく、福祉では、出口のない相談機関はだめという話を聞きます。生活困窮者の相談の中でも、紹介できる就労先、就労支援先にいくつも繋がりがあり、その人にあった出口に橋わたしできる。

話を聞く中で、市民活動支援においても、出口が用意されていないことが多いと感じました。

関市民活動センターでは、2011年の設立当初から月1回「週末プチイベント」を開催しています。
この週末プチイベントは、「こんなことがやりたい」と相談のあった人に、相談の中で企画をブラッシュアップしてから
「じゃー、まず、1回一緒にやってみましょうか」とやる企画です。

市民活動センターが主催なので、広報せきにも載るし、場所代もセンターが出します。また、3000円だけですが交通費もお渡しします。基本10人程度を定員にしているの、こちらとしてもそんなに集客に手間がかかることはありません。
そこで、実際に開催してみたら、次はご自身で実施してもらいます。
資金が必要であれば、市民活動助成金の初動支援→活動支援につなげていきます。
初動支援の助成金も書類審査だけ、上限5万円でいつでも申請可能なので、すぐにできます。

プチイベント→助成金(初動支援)→助成金(活動支援)
という支援の段階に合わせたメニューを持ちながら、その間寄り添いながら実施までサポートすることが必要だと感じています。

これまでここから結構団体が生まれました。
そこでもかなり活発に活動されているのが創作紙芝居劇団「孫六座」さんです。
代表の桜井さんは、市民活動センターが開設されたすぐに来ていただきました。
お年寄り向けの紙芝居を作ってやりたいとのことだったので、まずは、プチイベントで紙芝居を開催。
その後、絵を描ける人や文章を書ける人、紙芝居を演じたい人に声をかけて、設立。
今や、「関の善光寺」や「円空さん」などなど、今、10こ以上の作品が誕生して
高齢者サロンや、施設等に呼ばれまくり、年間60回近くの公演をされるまでになりました。
孫六座さんの活躍は、広報せき平成30年4月号で取り上げられています。


人口の多い地域や県レベルの支援センターの役割としては、「想いをカタチに」する支援は少なくなっていますが、
基礎自治体の支援センターでは、まだまだ、ここがとても大事なところです。

今、関市市民活動センターの3年間の目標として
成果のでる事業を増やす
成果の出せる団体を増やす
まちづくり活動に取り組む裾野を増やす

という3つの目標に合わせて
日常的に、こう言った想いをカタチにする支援を丁寧にやっております。
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by takayukin_K | 2018-10-05 12:20 | 中間支援のまちづくり

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