災害ボランティアセンターって何?7月豪雨での活躍は?
2018年 09月 21日
ぶうめらん北村の関のニュースそうだったのか!
関のニュースをわかりやすく解説するこのコーナーです。
第3回 災害ボランティアセンターって何?7月豪雨での活躍は?
平成30年7月豪雨では、津保川流域に甚大な被害をもたらしました。
今回の災害の中でも、大きく注目されたのは、市外、県外からも駆けつけてくれた災害ボランティアではないでしょうか。今回総勢6,484人(7月9日〜20日)のボランティアが被災地に入りました。市民の皆さんも、初めて災害ボランティアを経験した人も少なくないと思います。その調整に大きな役割を果たしたのが、関市社会福祉協議会が主導して立上げた災害ボランティアセンター(以下、災害ボラセン)でした。今回は、災害時にはなくてはならない存在となった、ボラセンについて解説します。
災害ボラセンは、災害ボランティアの人たちが、円滑に活動を行えるように、調整する期間です。その役割は大きく3つあります。
一つが被災地でのニーズ把握です。どこのお宅が、どのくらいの被害にあっているのかを調査します。そして、どのくらいの人員や機材が必要なのかを把握します。二つ目がボランティアの受け入れです。日本全国から集まるボランティアがまずボラセンに行きます。そこで、被災地でのニーズに基づいて割り振りします。
三つ目が、ボランティア活動の取りまとめです。実施した活動について記録を取りまとめ、今後の改善や、他の場所で災害が起こった際の参考情報として活かします。
さて、今回の関市においてのボランティアセンターはどうだったのでしょうか。もちろん関市で災害ボラセンが立ち上がるのは初めてのことでした。私は、ぎふNPOセンターの理事として、外部支援者的な立場でボランティアセンターを見て感じたことを役割ごとに見ていきたいと思います。
⑴ニーズの把握
当初、自治会長がボランティアニーズを集めて来て、それを支部社協へ報告、それをボランティアセンターが取りまとめをすることが行われました。私は、この情報収集仕組みがしっかり機能していたことにびっくりしました。わずか1日で自治会長さんが1件1件周り情報を集めてくださいました。日頃から地域コミュニティでの繋がりがあったからこそできることとでした。
ただ、「床下浸水でも、床下の泥かきをしなければいけない」といった災害時の必要な知識が住民に浸透しておらず「うちは大丈夫やで」とボランティア調査から漏れたところもありました。後ほどそれがわかり、ボラセンを解散してから、ボランティアを再度募集し床下の泥かきに取り組んでいます。
⑵ボランティアの受け入れ
はじめは混乱し、ボランティアの人が、来てから活動をはじめるまでかなり時間がかかっていましたが、ボラセン本部を上之保に移してから、受け入れから活動がスムーズになりました。今回混乱したのが、外部の支援者が多く入って来たことによる混乱だったのかもしれません。ボラセンの運営に関しても、多くのボランティアが入りましたが、上之保地域のことをよくわからない人が地域を案内することも多くありました。ゼンリンの地図を広げながら、「長尾さんのお宅にボランティアさんを案内するけど、みんな長尾さん!!」という笑い話もありました。消防団はじめ地元の方々との連携はもっと必要だったのかもしれません。
今回のボラセン設置のスピード感は素晴らしいものがありました。その分、準備を犠牲にした点は否めません。
ただ、私はこれで良かったと思います。初めてのこと、混乱は当たり前。それよりも、まず、立ち上げてやりながら改善ていったことが良かったと感じています。

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