昨日の記事で、関市にUターンするための問題構造図をご紹介しましたが、
今回の調査の過程で新たな課題が見えてきました。
新たな課題というか、もっと深掘りすれば新たな可能性になりそうな視点と言った方がいいと思います。
その3つを書いておきたいと思います。
1、Uターンだけ追っていても関市はよくならないよね
Uターンしていない人に「今後、関市にUターンする意向があるか」を聞いたところ、
75%の人が意向がない、わからないとしています。意向があるのは25%だけ。
今後、関の外にでていくまでの取り組みでこの25%をいかに増やすのかが大事なのですが、
そうはいっても一気には伸びません。
この75%の人たちを、関市に戻ってこなくとも、故郷のために力を注いでもらう
仕組みが必要なのではないかと考えています。
ふるさと納税という手法があるけれど、それはそれで、現状は、
出身者の故郷貢献という仕組みとしては機能しているとは言い難いのです。
人口増だけで、このまちが良くなるわけではありません。
課題解決や、故郷の品の販促など、故郷のための持っているスキルを
使ってもらえるようなことができればと考えています。
2、一番多くの人が移動したのが岐阜市。なぜ隣に?
関市から出て行くときに、隣の岐阜市に移動する人が一番多いです。
(H28.2月関市人口ビジョンより)
隣のまちに引っ越してしまうのはなぜでしょう。
理由は仕事、結婚、生活環境の利便性、住宅事情の順となっています。
圧倒的に仕事の理由が多い。
もちろん、岐阜市内での仕事に限らず岐阜から名古屋に通うとか色々な事情があると思いますが、
岐阜と関は近いわけで、関市で暮らすという選択肢もあったかもしれない。
なぜ関ではダメだったのか。そこに何があれば、良かったのか。
具体的に何歳の人が岐阜市へ移動しているのなどなど、
もう少しそこを深掘りする必要があると感じました。
また、1番でUターンしない意向の人も、岐阜市であれば、たまに関市に戻って来て
地域貢献をしてもらえる可能性もあるわけです。
そのあたりも含めて検討したいと思います。
3、女性のUターンは大学卒業時が82%
女性は、大学卒業時に戻ってくる人が圧倒的に多いことがわかりました。
ちなみに男性は大学卒業時までには47%。
「女性は地元志向が高い」ということの関の人もそうだよねという裏付けデータですね。
大学新卒を採用したい企業にとって、女性に選ばれやすい取り組みをすることで
よりいい人材をとれる可能性があるとともに、
Uターンにもつながると感じました。
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