小規模多機能自治組織の「重要度×満足度住民アンケート」から見えてきたもの〜下米田地区まちづくり〜
2017年 02月 28日
昨年度、今年度と、2年間、美濃加茂市下米田地区のまちづくり協議会準備会
立ち上げに向けてサポートさせていただき、3/12に設立総会を迎えるとことになりました。
今年度は1年間かけて策定委員会として地区のみなさんに集まっていただき、
下米田地区のまちづくりビジョン検討しています。
その中で大きかったのが、「重要度×満足度の住民アンケート」です。
これは、川北秀人さんが「ソシオマネジメントvol.3」で提唱する手法。
■アンケート対象:下米田地区に在住する 16 歳以上 1,375 人
■回収率:74.1%(1,091 通の回収)
下米田地区では、地域の皆さんのワークショップ等から出てきたアンケート項目で
「重要度」と「満足度」を聞きました。
(「重要である」+「やや重要である」)から (「重要でない」 +「やや重要でない」) を引いた値を「重要度率」。満足度に関しても同様にして出した値を「満足度率」と し、「満足度率ー重要度率」で出た値でランキングとしました。
端的に言えば、上位にくる項目は「重要なのに満足していない課題」。
下位ににくる項目は「満足度が高い or 重要度が低い課題」。つまり、活動とし ては足りていると言えます。
このアンケート結果を元に、今後、5年間で下米田地区として何を優先的に取り組むのかを話し合いました。
そうすると、やらなければいけないことが一目瞭然。
すごく活発なビジョンに向けての議論ができました。
簡単にご紹介します。
1、福祉/医療/健康分野

特徴的なのは、「移動手段」と「町民運動会」です。「移動手段」は重要度が高くが満足度が低く、喫緊 の課題ということができます。一方「町民運動会」については、重要と感じている人も少なく、満足度も 高くありません。「お年寄り同士のつながり」、「サロン・健寿会」は、重要だけれども、満足している人 も多いため、今後も継続的に取り組むべき活動と言えます
2、歴史/文化分野

「気軽に文化的活動を楽しむことができる」、「里山が整備されている」ことが、重要だけれども満足し ていないことが分かります。「地域のお祭り」、「歴史的名所の活用」は重要だけれども、現状で満足度も高く、 継続的に実施していくことが大切と言えます。
3、子育て/教育分野

この分野は総じて重要度が高くなっています。その中でも「自然を生かした子育て」、「子育て施設」の 充実は、取り組むべき活動と言えます。
このほか、年代別の重要度満足度ランキングをだしています。
下米田地区では比較的年代に差はみられませんでしたが、それでも20代、30代とそれ以上の年代では意見の違いもみられました。
今後まちづくりをしていく上で、立ちかえる部分ができました。