ハラダ食料品店さん本日(5/31)で閉店
2016年 05月 31日
昨年、ぶうめらんでは、お惣菜特集 で取材させていただきました。
数年前に閉店して、お客さんの声で「コロッケを頑張る」ともう一度復活したハラダさん。
看板商品は手造りコロッケ。ご主人・原田正三さん(73)の「もうすぐ揚がるよ」との声が聞こえたら、コロッケ目当てで行ったのでなくとも、待って買ってしまう。俵型のコロッケから熱がじんわりと手に伝わってくる。ああ幸せと思う瞬間だ。
お客の入りを見て、または注文を受けて揚げてくれる揚げ物。このほか、日替わりで並ぶお惣菜は、その時ある食材を煮たり焼いたりして作る。今ならホウレン草のおひたし、大根の漬物、肉じゃが等々。近所のお客さんがレジで「自分んちで火を使って作るより安いで」とハラダさんに声を掛けていった。ご主人の「年寄りの店には年寄りが来る」との言葉通り、店には年配の人が多く訪れる。食べる量が落ち着いた客層に合わせて、お惣菜は少量でパックにして売る。
お店はコックだった先代・お父さんが創業してから65年になる。2年前に店を畳んで老朽化した設備をすべて処分したが、新たに提供してくれる人があり、約3ヶ月のブランクを経て再開。再開後は店内に椅子やテーブルも置き、お客さんに寛いでいくよう勧める店内へと一変し、ご主人いわく「細々と」営業している。
「やってもらえて助かるわ、と言ってもらえるのが一番うれしい。この年になってお客さんのありがたみがよくわかった。もっと早くに気付いとったらよかったけど(苦笑)」と話すご主人。気取らないかたである。「大きなお店もあるなか、お客さんに選んでもらえるのはありがたいこと、うちのうりはハートしかあらへん」。随所にハートを感じるお店である。(竹川)
営業時間: 9:30~18:00
定休日:水曜日・日曜日
住所:関市緑町1-3-2
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