今度は「バケモノの子」と関の日本刀がコラボ!アニメコラボの達人・鞘師森隆浩さんが今回も手がける。
2016年 02月 15日

今、日本刀が熱い。オンラインゲーム「刀剣乱舞」が若い女性の間でヒット。
「ヱヴァンゲリヲン」が起爆剤となりアニメやゲームの世界と日本刀とを繋げ
た作品展が各地で開催。関市でも近年「信長の野望『日本刀の世界』展」、
「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」が開催され大好評だった。
鞘師の森さんは、これらのアニメやゲームの日本刀を再現する取り組みに
積極的に参加している。ヱヴァ展には7点、戦国無双展では4点の作品を出した。
転機は、ヱヴァンゲリヲン展だそうだ。もともとヱヴァンゲリヲンが好きだった森さん。
全国に鞘師はいるが、作品の世界観を知っている人のほうがいいと依頼を受けて作った
作品が高評価を受けた。その後、次々とオファーが来るようになったそうだ。
鞘師の仕事とは、文字通り刀の鞘をつくること。一本の美術刀には鞘は2つある。
普段は、刀を補完しておく白鞘と、装飾品などを装ったしつらえだ。
例える白鞘はパジャマで、しつらえは外行きの服。普段は、新刀はもちろん、
神社の奉納用のこしらえや、美術館からの修理の仕事が多い。
森さんは、鞘師となって18年目の40歳。
毎年多くの賞を受賞しており、全国的にも評価されている鞘師だ。
それでも「アニメの世界を表現するのは、普段の仕事とはぜんぜん違う」と話す。デザイナーのイラストを元に製作する場合もあれば、「イメージで作ってください」という場合もある。それぞれのアニメのファンもいるので、イメージを壊しすぎてはいけない。大いに悩み、製作の間は「寝ている時も夢で仕事をしているようだった」と笑う。苦労したがその分反響はすごかったそうだ。もともとアニメのファンからも賛辞が届いた。「これまで刀剣に興味のなかった若い人にも見てもらえたことが良かった」と話す。
今後は、こう言ったアニメの仕事にも取り組みながらも、「普段の仕事をちゃんとやっていくこと」。「これで良いと思ったら終わり」。自分の技術をどこまでも追求していきたいと話す。
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