どうすれば団体に新しい会員が増えますか?という相談には「本当に自分たちの会でないといけないのか」を考えることが必要

市民活動の相談を受ける中でよくあるのが
「会員が高齢化して活動が大変。若い新しいメンバーに入ってもらいたいがどうしたらよいでしょう」
というもの。

この相談を受けるたびに悩みます。
なぜなら、多くの場合、
「本当に自分たちの会であることが必要ですか」という問いになるからです。

何十年やってきた。
こういう実績がある。
みなさん少なからず活動にプライドを持っています。
もちろん、これは本当に素晴らしいことです。
何十年も続けることに本当に頭が下がります。
だからこそ、上記の問いには慎重になります。

もちろんメンバー募集の手法としては様々な方法があります。
メンバー募集するにしても、チラシを大量に置くのではなく、
本当に興味の持ってもらえるターゲット層を決めて、チラシをポスティングするとか。
セミナーを実施して興味のある人を発掘する。
急に会員になるのはハードルが高いから、ボランティア登録制度のような、一つ階層の低い
階段の仕組みをつくるなどなど。

しかし、やはり、なんのためにその活動をしているのか目的に立ち返る必要があります。
例えば、道路沿いの花壇に花を植えるボランティアをしている方の場合、
目的は、「この街を花でいっぱいにして生活環境を良くしよう」というようなことになると思います。
そうすると、自分たちの団体で花壇を増やすよりも、たくさんの団体が花壇をつくってくれて方が
目的に近づくのです。
自分たちの団体の存続のために、メンバーを集めることも大事ですが、
同じ目的で活動する団体をつなげて、活動を引き継いでいくことも視野に入れていくべきなのだと思います。
先ほどの花のボランティアの場合、今、自治会やまちづくり協議会等で花の取り組みが始まっていますし、
個人の庭でガーデニングをやって、それを外からも観れるようにしている人もいます。
もしメンバーが減少してこれまでのように多くの花壇ができなくなってきたら、
花壇を減らしても、そういった団体、人をつなぐコーディネートへ活動を変えていくことも有効です。

ある方が「市民活動の相談者の役割は、活動の半歩先を提示してあげられること」
とおっしゃっていました。
大事だな〜と感じます。
まあ、さらには、質問によって「それを私が言うのではなく、ご本人に気がついてもらう」
が必要なスキルなのでしょうね。

人は、自分で気がついたことしか行動に移せませんから。

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by takayukin_K | 2016-02-12 21:37 | 中間支援によるまちづくり

岐阜県関市でまちづくりの代表を16年し、市議会議員となりました。関市のまちづくりを政治活動、NPO活動、地域活動のさまざまな視点からお届けします。


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