あらためてあけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
さてさて、本、読んでいますか?
年末年始に積読本を読んでいる方も多いのではないでしょうか。
昨年を振り返ると2015年で69冊の本を読んだようです。
読書メーターさん記録してくれてありがとう。
その中から2015年読んだ本で良かった本、みなさんにお勧めしたい!本を文芸、ノンフィクション、まちづくりの視点で選び3冊ご紹介します。
文芸部門
海炭市叙景 佐藤泰志
素晴らしい小説でした。誰もヒーローはいないし、悪者いない。町に生きる普通の人を町の情景と共に描いている。描く人は一方向のみの捉え方ではなく、多方向から内面をとらえている。だから矛盾も多いがそれこそリアルだと思った。豊かな読書でした。
映画もみましたが、原作の間がうまく表現できていなくてちょっと残念でした。ただ、ジムオルークの音楽はむちゃくちゃ良かった!
ノンフィクション部門
街場の現代思想 内田樹
さすが内田先生。素晴らしい本でした。若者の相談に答えるという流れだが、特に結婚と離婚の話がいい!その章のタイトルは「結婚という終わりなき不快について」(笑)「その不快をクリアした人間には、人間を人間たらしめている決定的な資質である『他者と共生する能力』を得られる。つまり結婚とは、理解も共感もできなくても、なお人間は他者と共生できるということを教えてくれる制度」だそうです。
まちづくり部門
だから、ぼくは農家をスターにする 「食べる通信」の挑戦 高橋博之
ぼくも、地域メディアを発行してきたものとして、自分のできていなさを
痛感して、大いに悔しくなった本です。
それくらい『食べる通信』がすごい。
都会の人と農家をつなぐために、貪欲に新しいことにチャレンジしています。
コミュニティで農家を応援する仕組み、全国に広げるリーグ制。
まちづくりとしてもとても参考になる一冊。
物語としても楽しめる本です。
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