小規模多機能自治推進ネットワークの東海ブロック会議

関市でもはじまっている小規模多機能自治。
関市では地域委員会としておおむね小学校区に一つまちづくり団体をつくり活動をしています。
15地域あり、約6地域で立上げが終わっており、今年度全部で立ち上がる予定だそうです。

この小規模多機能自治の全国ネットワークが2015年2月に結成されました。
現在会員数は190(自治体175、団体9、個人6)で、全国の市区町村数1741の1割を超えています。
事務局を務めていただいている雲南市の地域自主組織は総務大臣表彰をされました。
まさに、小規模多機能自治はまちづくりの全国的潮流となっていると言えます。

10月29日に東海ブロック会議にいってきました。
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この会議に参加してとってもよかったのが、この小規模多機能自治の取り組みを
同じフォーマットに落とし込んでいただけたことです。

特に面白かったのが名前。
全部ちがっています。しかもわずかな違い。
関市:地域委員会
掛川市:地区まちづくり協議会
養老町:地域自治町民会議
大口町:地域自治組織
松坂市:住民協議会
亀山市:地域まちづくり協議会
伊勢市:まちづくり協議会
名張市:地域づくり組織
伊賀市:住民自治協議会

「拠点施設」
○公共施設 直営か指定管理か
○民間施設 

「事務局機能」
○地域 常勤ありか非常勤のみか
○実質行政
○行政
○両方

「財政支援」
○補助金 包括型か一括型か
○交付金 包括型か一括型か
○委託料

「財政支援」
○兼任型
○専任型
○特になし

「導入のきっかけ」
○合併
○市長公約/指示
○総合計画
○市民会議等からの提案
○行革関係
などなど。

その後、それぞれの自治体から、悩みを共有して、雲南市、伊賀市、名張市の方々が中心に
それにお答えする流れでした。
その悩みがみなさん似通っていて、少し先をいっている地域からズバリのアドバイスをもらえました。
僕は特に「研修」の部分が参考になりましたし、
よく言われる「自治会」との違いについての伊賀市さんの「補完性の原則」の整理がとってもわかりやすかったです。
今のニーズにあったとっても素晴らしい会議でした。

小規模多機能自治は、数年前からIIHOEの川北秀人さんが提唱されている言葉。
その取り組み自体は、コミュニティ政策や地域内分権として昔からあり、
イギリスのパリッシュをはじめ近隣政府の海外の取り組みは注目されてきました。
岐阜県でも私が知る限りでもたくさんあります。
岐阜市、美濃加茂市、垂井町ではすでにはじまっていますし、瑞穂市もはじめようとしています。
私は、この小規模多機能自治の取り組みこそ地域づくりの大きな成果をあがる施策となると
信じていますので、岐阜県内でももっともっと連携した共有の場ができてこればいいなと感じています。



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by takayukin_K | 2015-11-04 12:54 | 小規模多機能自治のまちづくり

岐阜県関市でまちづくりの代表を16年し、市議会議員となりました。関市のまちづくりを政治活動、NPO活動、地域活動のさまざまな視点からお届けします。


by takayukin_K