Amazonの買取サービスは選り好みが多すぎる
2015年 06月 05日
アマゾン、「古本買取サービス」の衝撃 ブックオフや古本屋も将来危機に?
http://www.j-cast.com/2015/06/04237022.html
ネットでもニュースになってます。
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「1冊からOKって、こりゃすげぇわ。さっそく使お」
「ギフト券で支払われるのか・・・ ものすごい抱え込みだな」
「買取価格はブックオフより高いんじゃないか?」
「Amazonのこと、電子化すれば巨大なデータベースもつくれるはずだし、古書価格もすごいデータベースができそう」
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などなど、基本的に好意的なようです。
私もまちづくりNPOで本によるまちづくりとして「ブックエカ」で古本の買取もしています。
大変興味がありますので、早速、みてみました。
確かに買取価格が事前にわかるのは便利。しかも結構高いです。正直、ブックエカではこんなに高く買い取れない!
ただ、買取を進めていくと、画面のように、非常に良い、良い、可を選択が必要になります。
「非常に良い」だと311円で結構高いなという印象でしたが、「良い」になると急に94円、「可」だと32円まで下がってしまいます。
私もAmazonに出品もしているのでわかるのですが、このコンディションの評価は結構厳格な基準があります。
本・コミック・雑誌 コンディション条件
非常に良いになるためにはそれなりのハードルがありそうです。
また、現在、基本的にAmazonの中古で「1円」で売られている本は、買取不可になっています。ずいぶんと選り好みしています。
ブックエカで古本の買取をさせてもらうとき、6割くらいはAmazonで1円販売の本ということが多い印象です。売れる本しか買取しませんよという姿勢なわけです。
古本屋さんは、基本的に束で仕入れて、その中にある数冊で全体としてペイできるという形態です。
Amazonの今回の買取は、これまでの形とは一線を画すものということになります。
ただ、本を売りに来てくれるのは、基本的に本を処分したい、整理したいという方です。
記事では、「古本屋も将来危機に?」とありましたが、まちの古本屋さんには、大きな影響はでないのではないかと思っています。
まあ、いい本だけAmazonで買取してもらって、残った本をブックオフや古本屋に持っていくということが増えれば打撃かもしれませんが、結構面倒くさいし、そこまでやる方は多くないのではないでしょうか。また、お金が欲しい方は、ヤフオクやメルカリで自分で売ってしまう方がもっと稼げます。
まだ、はじまったばかりなのでシステムの事実誤認があるかもしれませんが、もう少し様子をみたいと思います。