「本と人とまちをつなげる」とは何か。
2015年 05月 01日
これらは、様々な地域の本の取り組みに使われているキャッチコピーです。
私たちも関市においてこの3月に「本と人とまちをつなげる」ことをテーマに「ほんのいっせき。」のイベントを行いました。
メインイベントとして居酒屋ふじ作者で関出身クリエイティブディレクターの栗山圭介さんと、ブラザートムさんの読書に関するトークライブを実施し、その前後15日間で「まちなかイベント」として、関市内のお店や図書館に協力いただき本にかんする様々なイベントを実施しました。
詳しい内容は「ほんのいっせき」HPをご覧ください。
私たちは、特にこのまちなかイベントでどんなことが起こったのか、フリーマガジンぶうめらん4月号の中で聞き書きレポを実施しました。
「本と人とまちをつなげる」とは何か。
それは、本をきっかけに、まちの中で、自分の好きな物についてのお友達ができることだと感じました。
今回の聞き書きでは、「友達が増えた」「世界が広がった」等の 言葉を聞けました。興味があるものを追 究したり心酔したりする愉しさ、を実感できる機会だったようです。
かなり面白かったので、少し抜粋します。
○ガンダム座談会@ベビーショップバンビ
かわいい店内の一角に不釣り合いの、 ガンダム関連本が並び、大のガンダム好 きの店主が仲間を迎え撃ちました。参加 した淺野剛司さんに感想を聞きます。
ネット上で交流はあっても、 会って話せる楽しさは格別!
参加者5人のうち、新社会人1名を除 いて、全員既婚者子持ち。共通の悩みが「女 房子どもに『戦争がしたいのか』と怒られ ること」「ガンプラを作るスペースと飾る スペースが無いこと」。
『戦争がしたいのか』と、家人に言われ るが、単にガンダムに乗って戦ってみた いだけですよね」という話題で盛り上がっ た。市内でもガンダム好きがたくさんい たことが嬉しい。今度はより深く「一日ガ ンプラを作るだけの会」をやりたい。最後に、新社会人に全員で「大丈夫、ガンダム オタクでも結婚はできる!」と励ましてお 開き。いい会だった。
○『のうりん』作者 白鳥士郎さん トークライブ@ブックエカ
聞きたいことは山ほど!ここは作家養成塾!?
昨年アニメ化されて人気となった、加 茂農林高校を舞台とする『のうりん』。当 日は市内外から、『のうりん』読者の 10代 〜 40代が集まり、ざっくばらんな和やか な場となりました。白鳥さんの言葉をま とめました。
ラノベのお作法
ラノベは作法さえ守れば何でもあり。 作法とは、恋愛があること。そして男性 向けなら主人公は男性、女性に設定すること。あとは自由。 それが魅力。
ラノベは旬がある。時事ネタは古くな ることが怖いが、『のうりん』の売りはパロディネタなので、時事ネタのパロディ もどんどん入れるようにしている。
キャラ立ちしたキャラを書くには
―(小説家を目指す高校生からの質問) 『のうりん』は各々のキャラが立ってい る。どうすれば良いキャラが書けますか? 書きたいキャラからストーリーを作る のか、ストーリーに合わせてキャラを考 えるのか、2パターンある。キャラを濃 くしたければ、どんなキャラを書きたい のかをまず考え、そこからストーリーを 作るのも手。
