関市にこそ里山資本主義

12/6に日本総合研究所の藻谷浩介さんをお招きし、関市で講演会を開催しました。
藻谷さんは、『里山資本主義』が2014年新書大賞に選ばれるなどベストセラーになっています。

以前から、この「里山資本主義」の考え方こそ、関市が目指すべき姿だと思っており、念願叶いました。
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「里山資本主義」とは、身じかに眠る資源を活かして、お金もなるべく地域で回して地域を豊かにしようとするもの。資本主義の経済システムにお金に依存しないサブシステムを再構築していこうという考え方です。資源とは、田舎に眠る金銭換算すると無価値のもの(耕作放棄地、立木、半端モノ農産品、退職者、野獣など)。それを資本として活かすと水/食料/燃料+αを自給+物々交換できるというものです。それが工夫次第で外からお金を稼げ、その地域を地域内で循環することができます。

今回「地域委員会を考える市民勉強会」の第4弾として、開催しました。
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地域委員会とは?
 地域委員会は、それぞれの地域の特性をいかして住民主体の地域づくりを行う組織です。地域の課題は地域で検討・解決し、将来にわたって持続可能にしていくため、住民の力を最大限に発揮するための組織で、おおむね小学校区を単位にしてさまざまな団体や事業者が参加します。地域委員会の活動に対しては、市から活動のための交付金や職員を派遣するなど支援します。
(関市HPより)
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なぜ、藻谷さんの講演会を「地域委員会を考える勉強会」で開催したかというと、この里山資本主義の話をぜひ地域委員会特に旧郡部の方々に聞いてもらいたかったからです。
藻谷さんの話では一貫して、都会ではなく地域にこそ可能性があると話されます。
普段普通にやっていること、農業や山の恵みをいただくこと、そしておすそ分けのし合い。
みなさんの普段が最先端になりつつあることを自覚して、自信をつけてもらえたらと感じております。

講演会は、大雪の中、250人もの方にお越しいただけました。
司会席からみていて、会場の皆さんがすごく惹きつけられていたことがよくわかりました。
今後、多くの地域委員会で地域振興計画を作ることになります。地域の将来を考えるときにぜひこの考えを念頭に置いてもらえるよう、地道に広げていきたいと思います。
by takayukin_K | 2014-12-12 17:54 | 小規模多機能自治のまちづくり

岐阜県関市でまちづくりの代表を16年し、市議会議員となりました。関市のまちづくりを政治活動、NPO活動、地域活動のさまざまな視点からお届けします。


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