地域の広報紙が面白くなれば地域が変わる
2014年 08月 28日
関市内の各地区の地域委員会、ふれあいのまちづくり委員会はじめ小学校区を主な単位とする地域自主組織の広報担当の方々が集まってくれました。ほとんど全てが集まってくれたのでありがたいかぎりです。
以前から、コミュニティ団体の広報紙が面白いフリーマガジンのようになったら地域が変わるきっかけになると考えておりました。
フリーマガジンぶうめらん34号では、「カミコレ」という特集をしまして、市内のPTA新聞、地域自主組織の通信、お店のお便りなどなどを一斉に集めて面白いものを紹介していきました。地域の中で紙媒体がおもしろくなれば暮らしはもっと楽しくなるというメッセージとともに。
今回のセミナーで特にお伝えしたかったのは3点です。
・広報紙は単なる情報発信ツールではなく、コミュニケーションとつながりを作るツールです
・広報紙は、担当者一人で作るのではなく、たくさんの人を巻き込みながらつくりましょう
・広報紙には「特集」をつくりましょう。それがみんなで作る舞台となります。
そして、具体的に面白い特集をつくるための方法を紹介してワークをしました。
広報紙でつながりが蓄積できるようになると、そこから地域の課題が見えて来て、それに対する事業ができるようになります。現在、おおくの地域自主組織では、広報紙を片手間でやることが多いのが実情です。それをしっかりと団体の事業の一つと位置づけて、積極的に取組んでもらえると嬉しいです。
具体的はこんなお話をしました。「作り方」ということなので、広報紙制作の手順に沿ってお話しました。
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地域自主組織のための広報紙の作り方
1、はじめに
■ダメな広報紙の例
偉い人の「挨拶」からはじまる、文字が多い、自分たちの活動紹介のみ、イベント告知がトップ記事。
■なぜ広報紙が大事なのか、広報紙を戦略的に使うとどうなるのか
○まちづくりにおける「つながり」の重要性
○ぶうめらんの事例紹介そこからもたらされた成果
○広報紙は単なる情報発信が目的ではなく、コミュニケーション、つながり作りのツールなのです。
だからこそ広報紙を事業として位置づけてやるべき
■地域づくり団体広報紙の作り方 3つポイント
①メンバーを巻き込んでつくる
事務局一人でつくらない、企画はみんなで
②次のステップを用意する
イベント参加、体験、ボランティア参加、購入
③巻き込みたい人を取材する
■広報紙担当者とは何をする人?
○みなさんは編集者です。
○編集者の仕事とは
・意識
・全体イメージづくり
・コーディネート、調整
・進行管理
・サポート(ツールをつかって、文字数は?写真は何点?)
2、広報紙の具体的な作り方
1) 基本(名称、発行までの流れ)
2) 全体計画
○コンセプトをしっかりと
・まちづくり委員会の目的とは何か?
・その会全体の目的と合わせて、広報紙の目的とは何か
〜ワーク〜
・様々な広報紙のコンセプト
○発行スケジュール
3) 編集会議
○魅力的な企画の考え方3つのポイント
①読み手が知りたい情報がある
②何を伝えたいか明確にする コンセプトを鑑みて
③作り手が面白いと思う、作り手がその地域の当事者
○企画の3つのT
タイミング、タイトル、ターゲット
○その他企画の立て方
〜ワーク〜
実際に特集企画を考えてみよう
先ほどつくったコンセプトにあわせて、10月号の特集を考えてみましょう。
4) 簡易レイアウト
・手書きで簡易レイアウトをつくろう
・台割をつくる
〜ワーク〜
実際に手書きレイアウトをつくってみよう
5) 取材の仕方
6) 原稿作成
7) レイアウト
8) 校正
9) 継続して発行するために
広告をとろう、発行予算は?
3、皆さんの広報紙講評
4、実際につくってみよう