[ゆるキャラ孝1]ゆるキャラはタダでくるのが当たり前?

本日岐阜は殺人的暑さ。何やら39度を超えたとか。
こんな暑さの昨今でも、元気にゆるキャライベントが各地で開催されています。

僕たちはゆるキャラによる関市のPRに取組み始めたのは7年前、関市非公式キャラクター「ぶぅ」が誕生してからでした。誕生後、彦根のゆるキャライベントや、柳ケ瀬のゆるキャライベントなどなど各地のイベントに参加させてもらってきました。
2年前、思うところがあり、ぶぅは「引きこもり宣言」。関市の中だけで活動することにしました。関市を外にPRする役割ではなく、関市民のコミュニティ活動を盛り上げるお手伝いをすることこそがぶぅの役割だと考えたからです。

その後、ゆるキャラ側から客観的に各地のゆるキャライベントをみていますが、どうも最近違和感が強いのです。

それは、ゆるキャラは「無料で来るのが当たり前」の風潮。

特に昨今のブームにのってゆるキャライベントを請負い出した業者に疑問を持つのです。

もちろん、ふなっしーはじめ人気者は別です。各地で何万体といるキャラたちのことです。
通常のイベントを考えると、例えばステージ出演者をでてもらうにしても、当然多少なりともギャラ、なければせめて交通費は発生するのが当然というかマナーです。さらに、ゆるキャライベントは、ゆるキャラがメイン。メインにお金をかけずに何処にかけるのでしょう。以前のゆるキャライベントはそんなこともなかったと思うのですが。

 もちろん、ゆるキャラの特殊性はあります。ゆるキャラには公的と私的と2パターンあります。公的な場合は、行政が観光PRとしてやっている場合が多いので、基本的にお金は発生させていいません。観光パンフと同じ立ち位置です。ただ、これも市民の税金を使っているので、税金を出してゆるキャライベントに出演することが有効なのか市民はもっと監視すべきです。一方、民間が運営しているキャラも多くあります。市民によるまちづくりの場合もあれば、商店街や三セクの半公的なもの、お店や企業のキャラもいます。この公的、私的の2つをまったく同列でくくってしまっているのが現状です。
「無料でくるキャラもたくさんいるんだからいいじゃないか」と。
このままいくと、市民キャラは運営側が疲れて廃れていくでしょう。昨今、行政ができないことを市民がまちづくりを担う市民協働の領域が大きくなる中、ゆるキャライベントの状況は、市民パワーを排除する官だけの取り組みになってしまうと言えます。(ゆるキャラ自体が長く続くのかはまた別の話……)

長々と書きましたが、ゆるキャライベントも普通にしていきませんかということが言いたいのです。
まずイベント企画側には、公的、私的関係なく、イベントの来ていただくのであれば、マナーとしてギャラ、せめて交通費はだしましょうよ。それで断るところがあれば、それはそれでいい。

また、様々なイベントに無料で出演している行政関係者の皆さん。ゆるキャラにそこまでの費用対効果はありませんよ。ゆるキャライベントにくるのは、多くがゆるキャラが好きな人たちです。それがきっかけで地域に遊びに来てくれることってあるんでしょうか。成功した一握りのキャラの地域だけです。戦略なきゆるキャラは意味がないのです。芽が出るまで時間がかかるものです。であれば、せめてちゃんと交通費やギャラをもらって税金を軽減しましょうよ。

 今回9月に開催される関市の合併10周年記念イベントで、ゆるキャラとグルメのイベントが開催されます。これも東京の業者がこれまでと同様のやり方でやります。かばうわけではないですが、関市が悪いわけではないんです。これが現状の一般的なゆるキャライベントなのでしょうがないのです。
でも、愛する関市だからこそ、それを当たり前だと思わずに「配慮」をしてもらないでしょうか。すでのこの時期まできてかなり厳しいのは間違いありませんが、ゆずりんとも一緒に市の方へお話させていただいて「配慮」も検討いただけるかもとのこと。ありがたいことです。

もちろん、ぶぅも出演して、合併10周年をお祝いします!
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ぶぅ近影
by takayukin_K | 2014-07-25 15:42

岐阜県関市でまちづくりの代表を16年し、市議会議員となりました。関市のまちづくりを政治活動、NPO活動、地域活動のさまざまな視点からお届けします。


by takayukin_K