指定管理者制度スクール
2005年 04月 09日
指定管理者制度とは、2003年9月にはじまったもので、従来は、直営か、自治体の出資額が50%以上の団体などに限られていた自治体の施設管理を民間委託できるようにした制度で、自治体は、2006年9月までに新制度で管理者を選ぶか直営にするかを決めるというもの。これは「官から民へ」という時代の流れの中の一部で、NPOにとっては、ある程度安定した収益の見込める組織強化が出来るかなりのチャンスということで、全国的に注目されています。
この講座は、今後、指定管理者制度に応募しようと思っているNPOや企業を対象に開催されている全10回の連続講座で、事例紹介や講義、申請書の作成、ビジネスモデルつくりなど、なかなか骨のある内容です。
今日は第3・4回でした。今回の内容は、「民間施設運営のビジネスモデルについて」と、その先進事例として「北九州の小倉城を民間のデパートである井筒屋が指定管理者として受託したケース」について、小倉城ゼネラルマネージャー井上隆さんのお話でした。
デパートがお城を経営する!ってすごく面白いですよね!お話を聞いていると、メリットはいっぱいあるけど、デメリットはほとんどないそうです。
メリット:
・井筒屋および地域と一体化した営業政策・顧客動員が図れる
・本店への売上プラスが期待できる
・設備投資が不要
などなど
デメリット:
・入場者、入場料の減少が会社のイメージダウンになる可能性がある
実際、珍しいと事例ということで全国に知れわたり、井筒屋としてもかなりの宣伝効果があったそうです。
井筒屋さんも、「民間がやっているのにこれまでと変わらない」といわれ、自社のイメージが損なわれないように、様々なイベント等を仕掛けています。おもしろい!
関は指定管理者制度はどんな風にするんだろう・・・。