新潟の村上にいってきました。

ちょっと前ですけど・・・。
3月19日にまちづくりの成功といわれる村上市へ行ってきました。
仕事で報告書を書いたので、日記にも書こうと思います。
いや~すごくよかった!
村上は6年前からはじめた「町屋の人形さま祭り」が大当たりで、勢いにのってまちの景観をつくる「黒塀プロジェクト」、「町屋の概観再生プロジェクト」などをやっています。これらをはじめた吉川さんが「観光カリスマ」に認定されています。吉川さんがまちづくりに目覚めたのが、村上の商店街を道路拡張のためにセットバックする問題が起きたときでした。現在、道路拡張は半分くらい完成してしまいましたが、すごいのは、残りの半分は吉川さんの取り組みで白紙になったこと。吉川さんの奥さんである美貴さんも、これまで夫と一緒にやってきたことを本にして出されています。今回は美貴さんにお話を聞くことができました。
美貴さんの話とても面白かったので、ちょっと紹介します。

吉川美貴さんお話し要点

・第一回目の人形さまめぐりは、周りの目も厳しく、絶対に失敗できないものであった。そのために、一回目からきっちり数値目標を立て、マスコミ対策を集中的に行なった。それも地域版では弱いため、何とか全国放送に取り上げてもらおうと考えた結果、NHKの「新日曜美術館」に目を付けた。「新日曜美術館」は、視聴率事態は高くないものの、そのような意識が高い人たちが見ている番組。吉川夫妻は、この番組に取り上げてもらうために、様々な工夫をした。直接NHKへ出向き、一言で関心を向けさせるインパクトのあるキャッチフレーズ「まち全体が美術館になります。」と書いた企画書を持参し説明した。その結果、開催期間中盤に放送され、一気にお客さんが増えた。外の人が向いてはじめて中の人も村上の良さに気がつきはじめた。
・この取組みには行政が一切入っていない。予算も35万円で30万円がマップ、ポスター代。5万円が雑費。行政がこのような事を行なうと、なんでも入れようとする。そしてつける名前が「村上のお宝展」とか。これでは何をやっているのかはわからない。焦点を絞って、見ただけでわかる題を付けなければならない。七尾も「花嫁のれん」なら「花嫁のれん」に絞り、焦点をぼかさないことが大事。「花嫁のれん展」はすごく素敵な名前。「花嫁のれん」という言葉に能登の慕情のようなものを感じる。女性がひきつけられるタイトルだと思う。
・題の後にサブテーマのようなものを、数字を入れて書くことが大事。村上は『町屋の人形さま巡り~江戸から平成までの人形四千体を各町屋で展示~』とした。数字はインパクトを与えやすいもの。
・昨年から来場人数を発表しなくなった。人とのふれあいが魅力であるので、対応できる人数には限界がある。また、人数が横ばいまたは、下がることで、マスコミは「人形さま巡りにかげり」などと書かれると、まちの人たちが動揺する。
・これまで開催していく中で困ったことは、お客さんのマナーの問題。特に観光バスで来る団体客は挨拶もしないでずかずかと家の中に入ってきた。そこで、看板やマップに「あいさつをしてください」と書くことや、事前に旅行会社やバス会社に文章を送り、マナーを守ってもらうように事前にガイドさんに説明していただくことを徹底した。そのおかげで、次の年からマナーはぐんと良くなった。こちらとしても、「自分たちの生活を荒らされてまでやる必要はない」という態度で向かわなければならない
・最初は、民間の助成金で行なったが、現在は一冊千円の写真集の売り上げで開催している
・第3回ころから実行委員会でやるようにしている。そこで毎年若者にも入ってもらい、みんなで考えてやっている。ただ、マスコミの取材や、出店とかの申込みはまず吉川を通るようになっているため、はじめた想いからあまり離れていかない。
・おかみさんは巻き込めていない。吉川美貴さんと毎回きり絵でポスターを作ってくれる山川さんだけ。七尾はおかみさんが元気でうらやましい。
・人形さまめぐりの期間は、いつもまったく人が来ない3月に決めた。
・村上でもこれだけ取り組んでいても町屋がなくなっていく。すこしでも早く何とかしなければの思いで「町屋の外観再生プロジェクト」をはじめた。地域の意識を高めて守っていかなければならない
by takayukin_k | 2005-04-05 19:17 | その他

岐阜県関市の魅力をせき・まちづくりNPOぶうめらん代表北村隆幸の好みで発信するウェブメディアです。関に住んで、まちづくりに取り組む人ならではのディープな関の魅力を発信中。たまにまちづくりを暑苦しく語ります。


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