34号の中でも思い入れの強い中濃新聞さんの記事
2013年 04月 17日
今回の特集は「カミコレ」。関の紙媒体にスポットを当てて、紙に込められた関のジンの想いを取材しました。市内小中学校のPTA新聞をすべて集めることからはじまり、コミュニティ組織が出す媒体、NPOが出す媒体そして、企業、お店が出す媒体など、関にあるほとんどの紙媒体を集めたつもりです。
その中で、個人的にもっとも思い入れが強いのが「中濃新聞」さんのページです。
平成23年11月18日で休刊してしまった中濃新聞さん。社主の薫田健吾さんが今年の1月30日に亡くなり、復活する事は難しくなってしまいました。関の紙媒体を特集するのに、60年以上関で発行されてきた地域メディアを取り上げないわけにはいけないと、奥さんにスタッフの浅野屋呉服店の浅野さんから依頼していただきてきましたが、当初からあまり色良い返事をいただけませんでした。ご家族には「もう終わった事」という想いがあったようです。それでも特集の巻頭1ページを開けて待っていました。記事の締切はとっくに過ぎて、他のページはほぼ完成しつつあり代替案を考え始めた頃、なんとか取材をさせていただけることになったのです。
お話を聞くと、やはりすごく熱い。アナログ時代に紙媒体を毎週発行してきた苦労が伝わってきました。びっくりしたのは、部屋いっぱいにあるスクラップブック。毎朝全ての新聞に目を通し、「鵜飼」や「長良川鉄道」など関連する分野毎にスクラップされたものです。薫田さんの視点で編集されたもので、資料としての価値もすごく高いと感じました。なんとか活用できればいいのですが・・・。地域の「文庫」として解放してもらうとか・・・。
発行後、34号をみられた奥さんから、喜びのお電話をいただけました。
色んな方に配る、仏壇にも供えたと。
薫田さんにみられると思うと、恥ずかしいやら、緊張するやら。
ぶうめらんも長く、地域に愛されるメディアにならなければと引き締まる特集と鳴りました。