おめでとう一本杉!

うれしい知らせがありました。
花嫁のれん展を開催する石川県七尾市一本杉町会が第8回JTB交流文化賞の最優秀賞を授賞したそうです。
http://www.jtb.co.jp/koryubunka/koryubunkasho/08/bunka_01.asp
いや〜凄いことです。第3回の大賞は今や全国に広がり、岐阜でも開催している「オンパク」が授賞していますので、今後、花嫁のれん展も全国のモデルとなっていくんでしょうね。

七尾は、僕にとって第2のふるさと。まちづくりを学ばせてもらった場所です。
僕は大学院を休学し、七尾のまちづくりの株式会社で事業部長を務める谷内博史さんのもと1年間働かせてもらいました。あれからもう9年にもなるんだ・・・。
花嫁のれんは、加賀藩だけの庶民の風習で、婚礼の当日花嫁が持参し、嫁ぎ先の仏間の入り口に飾り、それを潜りご先祖にお参りするもの。婚礼の時に使われてその後はほとんどタンスのこやしとなっていたそうです。それを民家、商家の屋内に飾って、お客さんに見て歩いて、交流してもらおうというのが花嫁のれん展。昨年で9回目になりました。

僕は、運良くその第1回に関わることができました。といっても、4月1日から働き始めて、のれん展は4月29日から。右も左も分からない中、まず最初に仰せつかった仕事が、花嫁のれん展のMAPをつくることでした。イラストレーターなんて使ったことない。チラシなんてつくったことない。センスもない。ないないづくし。そんなド素人がやるくらい、花嫁のれん展はみんなの手作りでのスタートだったんです。第1回は、町会長の北林さんはじめ、商店街のおかみさんの「OH GODの会」さんが中心となって「とりあえずやってみんか!」最初は一本杉のみなさんに声をかけ30枚くらいののれんで始まったと記憶しています。それが、大好評で、大きな話題を生んだのです。
 その理由は下記の3つキーワードだと思っています。
「眠っていた地域の宝の発掘」、「商店街をそぞろ歩き」、「地元の人との交流」
タンスの肥やしとなっていた「花嫁のれん」は、実は、持ってきたお嫁さんにとっては思い出も重ねた「宝」でした。そして、それを一カ所にあつめて展示するのではなく、まちを歩いてもらうことで町に活気がでました。最後に、商店に飾ることで、そこの人とののれんを通した交流が生まれ、体験交流観光として喜ばれました。この3つは、今でこそ、当たり前のように認知されてきたまちづくりのキーワードですが、それを具現化することはすごく難しいこと。大きくなっても軸をずらさず、さらなるお客さんとの「交流」に力を入れてきたからこその授賞だったのだと思います。

「ないものねだりからあるもの探し」、「近きもの喜べば遠きもの来る」
僕のまちづくりの基本理念は、七尾で学んだことです。

そして嬉しいことに、未だに、ド素人がつくったマップを使ってくれてるんですよね(笑)
これだけ全国区になったのだから、もう少しお金もかけてマップを作られてはどうでしょう(笑)
平成24年第9回花嫁のれん展マップ

今年の第10回も4月29日から母の日まで開催されるそうです。
一本杉の皆さん、授賞、本当におめでとうございます!!
おめでとう一本杉!_a0026530_23143424.jpg

七尾市のHPからお借りして。
by takayukin_K | 2013-01-26 23:16 | まちづくり修行時代

岐阜県関市でまちづくりの代表を16年し、市議会議員となりました。関市のまちづくりを政治活動、NPO活動、地域活動のさまざまな視点からお届けします。


by takayukin_K