ホンジュラス紀行2 テグシガルパ〜チョルティカ

ホンジュラス2日目は、いよいよ目的地である、チョルティカに向かう。チョルティカは、テグシガルパからは、バスで3時間半ほどの、ニカラグアとの国境の県である。
チョルティカには、バスで向かうことにした。
というかバスしか無いのだが・・・。

テグシガルパにはバスターミナルがない。各地域へは行き先ごとに、すべてバス停が別々の場所にあるのだ。なんて面倒くさい。ただ、ふと、関市もいまこんな状況である事に気がつく。外来者にまったく優しくない。
しかも残念なお知らせを聞いてしまう。チョルティカのバス停は、JICAが指定する危険地帯の中にあるらしい。さあ、正念場か。私はものすごくびびっていた。もともと、殺人率世界ナンバーワンと聞き、それなりに対策はしてきた。服の下に巻くスパイベルトをつけ、そこにカードやお金、パスポートをいれた。それだけだと心配なので、小さな肩掛けカバンを服の下にかけてそこにもお金を分散し、ポケットにはすぐに盗られてもいいお金をいれた。

チョルティカ行きのバス停にはタクシーで行った。(そのタクシーも怖いのだが・・・)間もなくバス停というところで、外から窓をドンドン叩かれた。「へい、こっちのバスに乗ってかない」と言っている。たぶん。チョルティカ行きのバスは2種類あって客引き合戦がものすごい。強引なのだ。見ていると、タクシーから強引に荷物を降ろし、そのバスに乗せられた人もいた。
我々が選んだバスはULMAというどちらかというと安全なバスらしい。クーラーもついている。
料金もおそらく同じの2つのバスであれば、安全で快適なULMAに乗る人が多いと思うが、どうもそうでもないらしい。その理由は後からなんとなく分かることになる。
13時30分発のバスチケットを購入し、バスを待つと14時頃に到着した。しかし、一向に動く気配がない。止まっているバスには、物売りがひっきりなしに入ってくる。
へんな携帯のカバーを売る人、時期じゃない青いマンゴーを売る人、飲み物、お菓子を売る人、声高らかに演説をして、寄付しろという人。驚くのは、それらを買っている人が結構いることだ。私は、車のクラクションが鳴り響く外の風景をびくびくして見ながら、バスの出発をひたすら待った。

外の風景を見ながら、強引な客引き、強引な車の割り込み、狭い道なのに、車を止めて渋滞を引き起こす、この国にはマナーやモラルが欠如していると感じていた。ただ、個人どうして顔を突き合わせるとみんなとってもいい人が多い。私的空間と公共的空間でのここまでの違いはいったいなんなんだろう。
結局バスは、乗客の我慢も限界を超え、「早く出発しろ」と罵声が出始めた15時頃に出発した。
乗客が満員になるまで待っていたらしい。

バスの旅は、快適とは言いがたいものだった。
バスの運転手ほど、「前にいる車はすべて抜かさないと気が済まない」気持ちが強いみたいだ。
猛スピードで飛ばす。これは本当に怖い。しかも、なぜか蛇行運転をするのだ。最初はなぜか分からなかったが、よく見ると、道に穴があいており、それを避けているようだ。ここの道路状況は非常に悪い。9月に大雨があり、土砂崩れで道が崩落した場所は、未だそのままである。
面白かったのは、その道路に開いた穴に砂を入れて補修してくれている子ども達がいるのだ。
ボランティアで偉いな〜と思う事なかれ。彼らは、猛スピードで走る車を止める勢いで近づき、お金を請求しているのだ。「1レンピーラ」と指で示している。しかし当然ながら止まる車なんていない。それでもそんな子ども達がたくさんいるということは、お金を渡す人もいるということなんだろうか。
今回、たくさんのバスに乗ったが、バスの運転手は自分の好きな音楽を大音量で流している。多くがサンバに似た「プント」という音楽だ。かなりご機嫌なナンバーである。自分も嫌いじゃない。当然、いろんな曲があるんだろうが、全部同じ曲に聞こえる・・・。
「バスは運転手の私的空間だから」と友人が教えてくれたのはひどく納得できた。

チョルティカについたのは、日が暮れてからだった。
とにかく暑い。常に30度以上あるそうだ。テグシガルパは標高が高いためそこまで暑くなかった。

友人がホームステイしている家に行くと、クリスマスを祝いに親戚が集まっていた。そこでも「チェケレケパンケーケ」は鉄板。こちらでは、クリスマスの期間は12月24日から1月6日ごろまでを指すらしい。まちには、年が明けてもメリークリスマスのイルミネーションがあった。
しばらくすると、その家族がまちを巡るが行くか?と誘ってくれた。よく分からないがついて行くと、家々で、キリスト誕生の瞬間をモニュメントを作っており、そこを回ろうということだった。
それは「ナシミエンテ」と呼ばれるキリスト誕生祭らしい。家々で工夫してあり、とても面白い。1ヶ月以上かけて作り上げた力作も多いそうだ。その家の人も、たくさんの人が見に来てくれてうれしそうだった。
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家々で工夫して作っている様子は、日本で言うとイルミネーションを飾る事と似ているのかもしれない。関市で言うと、野菜で家々で工夫して風刺モニュメントをつくる地蔵祭りか。
by takayukin_K | 2012-01-09 17:39

岐阜県関市の魅力をせき・まちづくりNPOぶうめらん代表北村隆幸の好みで発信するウェブメディアです。関に住んで、まちづくりに取り組む人ならではのディープな関の魅力を発信中。たまにまちづくりを暑苦しく語ります。


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