新市長の所信表明について勝手に持論を展開してみる。

昨日から、関市長が変わってはじめての議会がはじまりましたね。新市長の所信表明演説を、ネット配信で傍聴していました。

マニフェストに示したことを改めて表明しつつ、健康福祉交流施設については結構具体的に示したんだな~という印象です。

僕が市長のマニフェストでもっとも気にかかるのは、やはり「市民主権」の部分ですね~。
まちづくり条例の制定、地域内分権を進めた地域委員会の設置、まちづくり市民会議の設置。
市民協働を進めることが大きな目的の一つである関市市民活動センターが大いに力を発揮しなければいけないものばかりだと思います。

NPO法人ぶうめらんは、完全に民間団体ですが、関市から関市民活動センター運営業務委託公募に手を挙げ、プレゼンのすえ受託し、2010年1月よりセンターの運営をしています。フリーマガジンでは一切補助金をもらっていませんが、市民活動センターは税金を頂きながらの運営。新市長のマニフェストでの役割の重要さを感じ、身が引き締まる思いというか、わくわくしております。

9月30日の岐阜新聞朝刊に掲載された「新生関市を読む~市民の力を活用~」にこの辺りの僕の考えをコメントさせて頂きました。
やはり地域には実行団体が必要なんだと思います。その実行団体になるためには、しっかりとした事務局職員中心とした体制が必要。上之保、洞戸でも聞くのは「結局まちづくりの意見をいっても、誰がやるの」という声が多いのです。

僕の持論は「地域団体のNPO化が必要」ということ。
一番理想なのは、権限とか財源とか枠の部分よりも、自ら自分たちの地域を良くしようと立ち上がる方々が、行政の支援だけに頼らず、自らお金を集め、実行する団体が地域にできることだと思います。しかしそんな人材はなかなか出てこない。だから、まずは、行政が枠や場を用意して、育てていくのだと思います。極論すれば、地域委員会はその地域を振興するNPOがあれば必要ない。もちろん、生活に関わるナショナルミニマムの部分の権限は最低限地域ないといけませんが。

有名な、静岡県天竜市熊(くんま) 地区にある「NPO法人 夢未来くんま」は地域のおばちゃんたちが一つの課題に立ち上がり、今では地域全体の課題解決の場にもなっています。逆に、三重県名張市は、コミュニティ一括補助金を作り、その配分のために行政主導で地域組織を立ち上げました。当初はイベントをやるだけの団体が多かったのが、最近は、地域の解決にどんどん事業を行っているところもあるそうです。どちらの方向からでも成功事例はあります。

地域内分権、地域自治組織のことは、僕が大学院で修士論文のテーマにしが分野。
今、関市市民活動センターを運営させていただき、自分の故郷のために、自分が研究してきたことをやらせてもらえる環境がほんとうれしいな~と思っています。
by takayukin_K | 2011-10-04 11:41 | フリーマガジンによるまちづくり

岐阜県関市でまちづくりの代表を16年し、市議会議員となりました。関市のまちづくりを政治活動、NPO活動、地域活動のさまざまな視点からお届けします。


by takayukin_K