関ジャーナル-関市のディープな情報とまちづくりのこと-

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地域の広報紙が面白くなれば地域が変わる

先日、「地域自主組織のための広報紙の作り方セミナー」を開催しました。
関市内の各地区の地域委員会、ふれあいのまちづくり委員会はじめ小学校区を主な単位とする地域自主組織の広報担当の方々が集まってくれました。ほとんど全てが集まってくれたのでありがたいかぎりです。

以前から、コミュニティ団体の広報紙が面白いフリーマガジンのようになったら地域が変わるきっかけになると考えておりました。
フリーマガジンぶうめらん34号では、「カミコレ」という特集をしまして、市内のPTA新聞、地域自主組織の通信、お店のお便りなどなどを一斉に集めて面白いものを紹介していきました。地域の中で紙媒体がおもしろくなれば暮らしはもっと楽しくなるというメッセージとともに。

今回のセミナーで特にお伝えしたかったのは3点です。
・広報紙は単なる情報発信ツールではなく、コミュニケーションとつながりを作るツールです
・広報紙は、担当者一人で作るのではなく、たくさんの人を巻き込みながらつくりましょう
・広報紙には「特集」をつくりましょう。それがみんなで作る舞台となります。

そして、具体的に面白い特集をつくるための方法を紹介してワークをしました。
広報紙でつながりが蓄積できるようになると、そこから地域の課題が見えて来て、それに対する事業ができるようになります。現在、おおくの地域自主組織では、広報紙を片手間でやることが多いのが実情です。それをしっかりと団体の事業の一つと位置づけて、積極的に取組んでもらえると嬉しいです。

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具体的はこんなお話をしました。「作り方」ということなので、広報紙制作の手順に沿ってお話しました。
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地域自主組織のための広報紙の作り方
1、はじめに
■ダメな広報紙の例
偉い人の「挨拶」からはじまる、文字が多い、自分たちの活動紹介のみ、イベント告知がトップ記事。

■なぜ広報紙が大事なのか、広報紙を戦略的に使うとどうなるのか
 ○まちづくりにおける「つながり」の重要性
 ○ぶうめらんの事例紹介そこからもたらされた成果
 ○広報紙は単なる情報発信が目的ではなく、コミュニケーション、つながり作りのツールなのです。
だからこそ広報紙を事業として位置づけてやるべき

■地域づくり団体広報紙の作り方 3つポイント
 ①メンバーを巻き込んでつくる
事務局一人でつくらない、企画はみんなで
 ②次のステップを用意する
 イベント参加、体験、ボランティア参加、購入
 ③巻き込みたい人を取材する

■広報紙担当者とは何をする人?
○みなさんは編集者です。
○編集者の仕事とは
 ・意識
 ・全体イメージづくり
 ・コーディネート、調整
 ・進行管理
 ・サポート(ツールをつかって、文字数は?写真は何点?)

2、広報紙の具体的な作り方
  1)  基本(名称、発行までの流れ)
  2)  全体計画
○コンセプトをしっかりと
 ・まちづくり委員会の目的とは何か?
 ・その会全体の目的と合わせて、広報紙の目的とは何か
〜ワーク〜
 ・様々な広報紙のコンセプト 
    ○発行スケジュール

  3)  編集会議
○魅力的な企画の考え方3つのポイント
①読み手が知りたい情報がある
②何を伝えたいか明確にする コンセプトを鑑みて
③作り手が面白いと思う、作り手がその地域の当事者
  ○企画の3つのT
 タイミング、タイトル、ターゲット
  ○その他企画の立て方
   〜ワーク〜 
  実際に特集企画を考えてみよう
  先ほどつくったコンセプトにあわせて、10月号の特集を考えてみましょう。

  4)  簡易レイアウト
・手書きで簡易レイアウトをつくろう
・台割をつくる
  〜ワーク〜
  実際に手書きレイアウトをつくってみよう
  5)  取材の仕方
  6)  原稿作成
  7)  レイアウト
  8)  校正
  9) 継続して発行するために
  広告をとろう、発行予算は?

3、皆さんの広報紙講評
4、実際につくってみよう



by takayukin_K | 2014-08-28 12:07 | フリーマガジンによるまちづくり

関が目指すべきは「つながり合う暮らし」

 ぶうめらんをはじめて7年がたった。その間、社会の変化があり、関市にも変化がある。私自身も様々なまちづくり活動で多くの人たちと関わる中で、当初の想いが多少変わって来た。今期の総会を来月に控え、改めて自分自身が目指すべき関の姿を書きたいと思う。
 結論から言えば、「つながり合う暮らしで、住み続けられるまちに」なることこそ、将来、関市の目指す姿だと考える。つながり合い、住み続けられるために、やるべきことは大きく分けて2つある。一つが、働き方の変化、もう一つが、暮らし方の変化である。

 まずは働き方について述べたい。
 地域で住み続ける為には、収入源つまり、職場が必要である。雇用を増やす事は関市にとって非常に大きな課題であった。雇用を増やす為には、大きく3つしか手段はない。企業を誘致するか、地場の企業の雇用を増やすか、起業を増やすかである。
 これまで関市では、工業団地テクノハイランドを開発し、企業誘致をはかって来た。テクノハイランドはすべて完売しており一定の効果をあげているといえる。しかし、美濃加茂市のソニーの撤退でも考えられるように、工業誘致政策は、その企業が撤退すると雇用が一切なくなるという危険をはらんでいる。また、様々な地域や企業誘致をしようと様々な補助先を設け地域間での競争が激しくなっている。加えて、関市では、新たに工業団地を整備しようにもその土地がないという。企業誘致の政策は関市にとっては将来性があるとはいえない。
 私は、雇用を増やす為に起業を増やすという点に重点を置くべきだと考える。しかし、通常の起業では、都会と比べて関の優位性はない。関は「小商い」での起業を目指すべきだと考える。関は小商い推進都市にすべきだ。
小商いとは「儲ける」「稼ぐ」ことが第一の目的というよりも、自分のやりたいこと/責任のとれること/嫌な気分にならないことを、自分の手の届く距離、目に見える範囲で、細かなコミュニケーションをしながらビジネスをしていく、「ヒューマンスケールを重視した」「小利大安」な仕事のやり方のこと。平川克美さん著書「小商いのすすめ」の中で提唱している考え方である。小商いでは、初期投資も少なく起業のハードルが低い。市民によるつながり合いによってお金が地域に循環できる手法だと考える。「下流社会」を書いた三浦展さんによると、今、第四の消費の時代だそうだ。第二の消費では高度成長期の家族での消費。第三の消費は、1980年代から2000年代の個人の消費。そして、第四の消費では、「つながり消費」。シェアハウス、カーシェアに代表される、物をもたずに共有することで、つながりを楽しもうとする消費である。第四の消費では、地域志向、日本志向、エコ志向と言われる。小商いが広がりつながりあう消費ができる関になれば、関で暮らす優位性が高まるのではないだろうか。
 また「専業」が当たり前としなくても良い。「ナリワイをつくる」では、「ナリワイ」を個人レベルではじめられて、自分の時間と健康をまねーと交換するのではなく、やればやるほど頭と体が鍛えられ、技が身につく仕事。小さな仕事を組み合わせて生活を組み立てていく。一つひとつ。自分の小規模な自営業として機能させていく。生活であり仕事でもある。
 実は、関にも既に小商い的お店ができている。その一つがカフェマビッシュである。決して恵まれた場所ではない軒先を開放したオープンカフェだが、そこに訪れた人は知らない人でも自然と話がはじまる。店主の亀山久美さんの魅力でもあるが、開放感もある店のつくりにもあり、大変居心地がいい場所である。マビッシュでは、常連さんが教えるギター教室はじめ、古本市、カラーセラピー、カードリーディングなど様々なイベントが開催されている。お客さんがこの場を使ってイベントによってつながりの輪が広がっていくのだ。このように、小額の投資ではじめて、コミュニィが形成されているのはまさに小商いと言える。その他にも、洞戸の武藤さん、然の膳関店、刀匠の福留房幸さんはじめ、小商いは既に関にもある。ブックエカもそこを目指している。また、これは、最近の現象ではない。もともと商店街にあった機能で、淘汰されつつある機能である。小商いは、商店街の再興の一翼も担うと考える。
 ぶうめらんとしては、小商いをはじめやすいようなサポートをしていきたい。商店街の空き店舗の活用等によるシェア店舗のサポート、小商いのネットワーク、コンサル等を検討していきたい。

 次に暮らし方について述べたい。
 現在、お金は、生活して行く為に絶対的な価値を有している。そろそろお金を使い消費しなければ暮らして行けない生活は考え直すべきではないか。しかし、そう簡単に資本主義的社会から抜け出す事はできない。急激に消費がなければ、企業はまわっていかない。そこで、このボランタリーの社会を「サブスステム」として位置づけるべきとするのか藻谷浩介さんが提唱する「里山資本主義」である。
 里山資本主義とは、身じかに眠る資源を活かして、お金もなるべく地域で回して地域を豊かにしようとするもの。お金の循環がすべてを決するという前提で構築されたマネー資本主義の経済システムにこっそりとお金に依存しないサブシステムを再構築していこうという考え方。お金が乏しくなっても水と食料と燃料が手に入るシステムである。また、内田樹さんは、このシステムを「贈与経済」として定義する(贈与と評価の経済学)。
 地域のつながりがあり、お互いがお互いの特技を活かし合っていく暮らし。野菜をもらえたり、煮物がもらえたり、その御礼に、力仕事をやってあげたり、そういうボランタリーで支え合いながら、特技を贈与し合いながらいく暮らし方が必要だと考える。ただ、個人主義が進んだ時代において、昔のようなしがらみの多いつながりを再構築するのは困難である。劇作家の平田オリザは「誰もが誰もを知っている強固なネットワークではなく、誰かが誰かを知っているゆるやかなネットワークが有効である」と話す。それをできるのが文化だと訴える。文化に留まらず、農業、ボランティア、趣味等も含め多種多様なつながりができる舞台が広げて行ければよいのではないかと考える。

 里山資本主義こそ関市が目指すべき暮らし方だと考える。この暮らし方は、完全に自給自足にしていくわけではない。これまでの資本主義的生活のサブシステムとして位置づけるものである。関市はフリーマガジンのコンセプトにもなっているように「ミディアムスローライフ」に最適なまちである。「田舎過ぎず、都会過ぎない中途半端がちょうどいいまち」。まさにこれは、里山資本主義の目指すサブシステムが有効に機能するまちではないだろうか。
 里山資本主義を目指す為に、当団体が取組んでいく暮らし方改革の方法は二つある。一つが、地域の資源を循環する暮らし。もう一つが誰かが誰かを知っている緩やかなネットワークの暮らしである。水、山、土の自然資源に加え、刃物にはじまるものづくりの技術、そこに住む人々。このような地域の資源を循環する暮らし方をつくることが大切ある。それに加えて、人々がつながりをつくれるネットワークを構築することも大切だろう。
 ここで述べた関が目指すべき働き方、暮らし方はもちろん密接にかかわり合っている。
すぐに変わるのは難しい。この先10年間をかけて、その土壌ができるようにぶうめらんは取組んで行きたい。
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by takayukin_K | 2014-08-21 16:30 | フリーマガジンによるまちづくり

ぶうめらん42号できました

ぶうめらん8月号を順次配布しております。
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今回の特集は「俺の関」。
皆さんにアンケートやヒアリングにご協力いただいて、関市民の心の中の原風景を追いました。
・子どものころのたまり場
・遊んだ場所
・買い物の変遷 (ジャンボの衝撃、マーゴの衝撃)
・関の原風景アンケート結果

今回特に関市に関係した人じゃないと意味が分からないかと……。
ただ、生まれてこのかた関市民である私が読むと涙がちょちょぎれる懐かしさです(笑)
基本的に、ぶうめらんは関市民を対象にしてますので、たまにはこれくらい徹底してもいいかなと思います。
ありがたいことに早くも反響のお手紙を頂きました。
60代の女性から。
懐かしく読ませていただきました。映画館の帰りに甘味どころことぶきさんによった思い出が懐かしいです。「関の原風景」について、それぞれの原風景は何か、旦那さんと話すきっかけとなって楽しかったとのこと。
こうやって話すきっかけにしてもらえるのが一番嬉しいですね!
実は今回の原風景、旭小校区の人の原風景は「天狗岩からみる風景」だったんですが、岩が急過ぎておっさには登れませんでした(苦笑)地面が濡れていて恐怖を感じまして……。
旭小の子どもたちはよくあんなところ登れましたね……。
近いうちに挑戦したいと思っています!



by takayukin_K | 2014-08-18 10:52 | フリーマガジンによるまちづくり

ウキウキするおじさん

ついに、関にもおもちゃ病院が立上がりました。
全国的な活動ですが、これは素晴らしい活動ですね。
何がいいって、生き生きとしたおじさんたち。
見ていて感動すら覚えます。

おもちゃ病院は、近隣の美濃加茂市や可児市にはあるのですが、関は空白地帯でした。
以前、関市市民活動センターで美濃加茂の方々を招き、おもちゃ病院を開催ときには、30名を超える予約があり、関でも求められていることが分かりました。
そこで、関市市民活動センターで今年1月、2月におもちゃドクター養成講座を開催。
25名ほどの受講し、そのうち、14名が関おもちゃ病院の設立に加わってくれました。
集まったメンバーは、定年退職した60代の男性が中心で、大企業で技師をして海外を飛び回っていた方、NTTで働いていた方、ものづくりの会社で働いていた方など、とっても多彩な人たちです。
おもしろいのが、ほぼ全員アマチュア無線をやっていたこと。年代が近くて機械いじりが好きな人たちなんですね。

研修や視察を重ね、7月20日に第1回おもちゃ病院の開催にこぎつけました。
そんなに告知しなかったこともあり、2名のみの来院。4つのおもちゃが持ち込まれました。
しかし、おもちゃを直すことはまだまだ不慣れな皆さん。そのうち3つがその場で直らず入院になりました。
その後、おもちゃ修理の担当の方々は、市民活動センターで集まって直しています。
トーマスのおもちゃを囲んで、おじさんたちが一生懸命直している姿は、とっても生き生きというかウキウキしてみえます。しかし、どうしても悪い所がわからずなかなか直りません。
悔しいから、新しいトーマスのおもちゃを買ってしまったそうです(笑)
新しいのを分解して、故障箇所を突き止め、見事修理完了!
熱いです!

関おもちゃ病院は毎月第3日曜日に開催されます。
ぜひぜひおじさんたちの勇姿をみにきてください!
予約不要です。

関おもちゃ病院
日時:毎月第3日曜日
8月17日(日) 9:30〜11:30
9月21日(日) 9:30〜11:30
10月19日(日) 9:30〜11:30
11月16日(日) 9:30〜11:30

場所:わかくさ・プラザ総合福祉会館3階 創作実習室

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by takayukin_K | 2014-08-04 13:27 | 中間支援によるまちづくり

7月に読んだ本

読んだ本を並べると、その時々で考えていたことがわかりますね。
7月は、自転車を本格的にのるようになって、大相撲を15年ぶりくらいに見に行って、赤毛のアンのテーマで読書会をやりました。
中でも、星野源のエッセイが猛烈に面白かった(笑)

2014年7月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:3962ページ
ナイス数:41ナイス

スローなブギにしてくれ (角川文庫)スローなブギにしてくれ (角川文庫)
読了日:7月26日 著者:片岡義男
赤毛のアン〈下〉 (偕成社文庫)赤毛のアン〈下〉 (偕成社文庫)
読了日:7月26日 著者:ルーシー・モード・モンゴメリ
赤毛のアン〈上〉 (偕成社文庫)赤毛のアン〈上〉 (偕成社文庫)
読了日:7月25日 著者:ルーシー・モード・モンゴメリ
第四の消費 つながりを生み出す社会へ (朝日新書)第四の消費 つながりを生み出す社会へ (朝日新書)
読了日:7月20日 著者:三浦展
のうりん 9 (GA文庫)のうりん 9 (GA文庫)
読了日:7月16日 著者:白鳥士郎
蘇える変態蘇える変態感想
最近読んだ中で、最高のエッセイだった。とくに最初の「おっぱい」。「おっぱい揉みたい」声に出すと少し幸せな気分になる。やってみたら、本当になった(笑)。女性向けエッセイで、変態的な男性の日々の胸の内を表現されているが、そこらへんが、同年代として抱腹絶倒。ものすごく共感してしまった。
読了日:7月14日 著者:星野源
青葉台駅チャリンコ2分 (BE‐PAL BOOKS)青葉台駅チャリンコ2分 (BE‐PAL BOOKS)
読了日:7月10日 著者:鈴木カオリ
人間の土地 (新潮文庫)人間の土地 (新潮文庫)
読了日:7月9日 著者:サン=テグジュペリ
大相撲の秘密大相撲の秘密
読了日:7月8日 著者:平成すもう研究会
気がつけば100km走ってた気がつけば100km走ってた
読了日:7月5日 著者:鶴見辰吾
モンスター (幻冬舎文庫)モンスター (幻冬舎文庫)
読了日:7月5日 著者:百田尚樹
ツール・ド・フランス (講談社現代新書)ツール・ド・フランス (講談社現代新書)
読了日:7月4日 著者:山口和幸
無業社会 働くことができない若者たちの未来 (朝日新書)無業社会 働くことができない若者たちの未来 (朝日新書)
読了日:7月2日 著者:工藤啓,西田亮介
あしたから出版社 (就職しないで生きるには21)あしたから出版社 (就職しないで生きるには21)感想
6/30に出たばかりの、ひとり出版社夏葉社の島田さんの本。楽しみにしていて一気に読んだ。夏葉社の既刊本は10冊、僕は本屋図鑑、冬の本を持っているだけだが、一冊一冊のこんな想いを知ったら全部読みたくなる。
成功をひけらかす本ではない。決してバリバリ仕事をこなす起業家ではない。「本ができるごとに、出版社をたたみたいとおもう」。ときおり見せるマイナス志向に親近感が湧く。売れる本ではなく、作りたい本を全力でつくるという想い、そして何から何までやらなければいけないという実務。本をつくるという原点を知れる本だった。
読了日:7月1日 著者:島田潤一郎

読書メーター




by takayukin_K | 2014-08-03 18:08 | 本によるまちづくり

【ゆるキャラ考2】ゆるキャライベントの問題はバランスが崩れていること

 前回ゆるキャラのことこのブログに書いてから、なんともゆるキャラのことが頭から離れなくなってしまいました。少し整理してみたのでゆるキャライベントについての自分の考えをもう少し書きたいと思います。

1、ゆるキャラの対価
 そもそも、ゆるキャラは、行政、民間に関わらず「広報宣伝」の手段であることがほとんどです。○○市をPRする、○○商店街のファンをつくる、特産品をPRするなどなど。であるから、グッズをつくる、イベントに出ることなどのキャラの運営費は広告宣伝費となります。観光パンフレットやチラシと同じ。
ゆるキャライベントを開催する場合、キャラ側としては、宣伝の場所をもらえるのだから費用負担してでも行く。イベント側は、様々なイベント趣旨を達成するとともに、イベントを盛り上げる為にゆるキャラを呼ぶ。イベント側の費用負担なく呼べるので嬉しい。つまり「広報宣伝の場がほしいゆるキャラ側」と「イベントの盛り上げたいイベント側」がwin-winの関係でなりたっているのです。
 民間のキャラクターの目的も基本は広報宣伝のためです。ただ、行政キャラと違うのは、ボランティアベースの想いでやっている方々が多く、費用が潤沢にあるわけではないという点です。ただ、イベントは基本的に上記のような仕組みであるので、キャラ側は「広報宣伝にならない」、「場所が遠くて費用対効果がない」と判断すればオファーを断ればいいだけのことです。民間キャラが出演料は無料はおかしいと、文句を言ってもしょうがないわけです。

2、おかしいのはバランスが崩れているから
 前回のブログと言っていることが正反対ですが、今回、言いたいのはここからです。
今、ゆるキャラ無料の弊害が出ているのはイベントのバランスが崩れているからだと考えます。
 ゆるキャラの聖地彦根で開催されてるゆるキャラ祭りには、全国からたくさんのキャラクターが無料、むしろ出店料を払って出ています。これは広報宣伝したいゆるキャラ側とゆるキャラで地域活性化をしたい彦根イベント側がwin-winの関係でバランスがとれていました。
 しかし、全国各地でゆるキャライベントが広がり、また様々なイベントにゆるキャラが呼ばれるようになった昨今、彦根がスタンダードとして考えられ、主催者側は同じ手法で、イベントを開催するようになりました。
 そのようなイベントは、キャラの集客力に頼っていることや、キャラが単なるおまけになっていることが多いです。キャラの集客に頼るだけのイベントでは、キャラ好き以外のお客さんが来場せず、広報効果も薄くなります。またキャラがおまけになると、扱いもずさんで、キャラ出演の企画も良いものではなく、こちらも広報効果が疑問です。
 つまりwin-winだったバランスも崩れるのです。イベント側に重きを置かれるため、キャラの費用対効果は悪くなります。

 それでも、これまで通り「キャラ出演無料」の手法で行われているのが、現在のゆるキャライベントなのではないでしょうか。

 行政キャラは費用があるため、あまりそこに疑問を持たずに出演を続けます。そして、ボランティアベースで運営する民間キャラからは不満がでるのです。このままではいずれ、行政キャラも気がつき、出演するところも少なくなり、ゆるキャラブームの本当の終焉になるのではないでしょうか。

 だからこそ、「キャラ出演無料」の手法のままではなく、出演料という方法でキャラの費用対効果のバランスを整える必要あるのだと思います。

いくつか具体例を挙げた方が分かりやすいのですが、あえてやめておきます。

次に「ゆるキャラの成果とは何か」について別日に書こうと思います。
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2014年関のゆるキャラ総選挙で最下位から2番目という中途半端な順位になるぶぅ



by takayukin_k | 2014-08-02 14:26

岐阜県関市の魅力をせき・まちづくりNPOぶうめらん代表北村隆幸の好みで発信するウェブメディアです。好き勝手やってますが、たまにまちづくりを暑苦しく語ります。
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