関市には100年以上続く企業が70社近くもあるんです。

「関の工場参観日」が好評です。
文字通り関の工場を見学できて、そこでは工場を製造物をいかしたワークショップ等がおこなわれるイベントです。今年度で2回目。8月26日〜29日まで開催されました。
詳しくはこちら。
http://www.kojosankanbi.jp

近隣のまちに行った時、「うちのまちでもぜひあのようなイベントがやりたい。でも、見ることができる工場や会社が少ないんですよね〜」という話がありました。
確かに、思い浮かべてもそのまちには少ない。
やっぱり関市は刃物のまち、ものづくりのまちで工場が恵まれていることに改めて気が付きました。

2年前に関の企業で100年続いている企業がどのくらいあるのか調べたことがあります。

そうしたら、なんと70社近くがあることが分かったのです。
《江戸時代から続いている関の企業》
ヒサヤ商店
三河屋酒店
㈱ヤマベイ
山久
平賀屋
(資)八神屋呉服店
㈲中七硝子店
㈱辻屋
㈱魚国
ふかがや丹羽眼科

《明治時代から続いている企業》
㈱八神屋洋品店
㈱信濃屋茶舗
松前屋薬局
柏豊商店
三星刃物㈱
(資)神谷眼鏡院
角丸
㈱十六銀行関支店
梅田屋紙店
東京海上火災保険
明治生命保険(相)関営業所
中嶋屋 井上商店
㈲角鍬商店
小松屋
㈲カネトモ建材店
㈱マルエイ
㈲安田屋旅館
藤本商店
関印刷㈲
㈱村瀬商店
義春刃物㈱
㈱ワカイ
丸登屋 
福田刃物工業株式会社
橋本屋精肉店
藤田雑貨商行㈱
長野建設株式会社
金子屋餅菓子店
ますや紙店
㈱広瀬屋呉服店
㈲写真の須田
杉山タンス店
栄屋旅館 
㈱五ニ堂
ヘアーサロン アダチ
㈲三田屋
㈱玉星老舗
(資)中喜金物店
(有)金子金蔵商店
㈱小坂刃物製作所
貝印㈱
三浦自転車店
関信用金庫
ヘアーマックス ワカイ
丸平食料品店
(資)浅野屋呉服店
大善商店
㈱長沼水道工業所
マルヘイ㈱

※2013年の段階。関商工会議所、関市東商工会、関市西商工会の提供資料をもとにぶうめらんが作成

上記の企業のうち、福田刃物工業さんに取材させていただいたので、当時の記事をご紹介します。

福田刃物工業株式会社 創業1896年
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 明治時代に入り、関市ではポケットナイフの生産が始まった。1896年、初代福田吉蔵によって福田刃物工業はポケットナイフメーカーとして創業。1910年には紙断裁包丁を試作し、日本で初めて製品化した。それを機に、断裁包丁製造の工業用機械刃物メーカーへと事業転換した。(124文字)
 現在、売上は10億円。年間約800社の顧客に約8,000種類の製品を提供する。40年前までは売上シェア100%だった断裁包丁は、今は10%止まり。代わりに、リサイクル資源市場に不可欠な粉砕刃の供給量が増えているという。この会社の話が聞きたい。

 本社・工場は小屋名にあり、高品質・高利益・短納期を実現するために、社内一貫生産体制を確立。販売する製品はすべて日本製というこだわりだ。専務の福田克則さんは「他の刃物メーカーがやらないこと、自分たちでなければできないことを増やしたい」と話す。69人の社員を全員正社員にし、やる気を引き出せる環境で自主性が生まれればと期待を寄せる。だからノルマも目標も社員に与えないそうだ。
「会社に遠慮することなく、自分たちの力で自由に有給が取得できる、そんな生産性の高い部門にしたい」と専務に息巻いた社員が、工夫を重ね、仲間らとそれを実現しようとしている。社員の話を次々と始める克則さん、表情は柔らかくなっている。

 自社の技術を「ハイテク産業を支える基盤技術」と例える。変化するハイテク産業に合った刃物を創り出していけば、どの時代にあってもユーザーに必要とされる会社になれるはずだと。近年は営業職が全国を飛び回る。ユーザーが困っていることを細かく調査し、長い年月をかけて、ニーズに応えていくのだという。
 今後は、技術の伝承、社員の自立、新市場開拓が存続の鍵だという。「創業は古いですが小さな会社。コツコツと着実に前に進んでいきたいです」。楽隊(下段参照)を社内で復活させたい。関市でこれからも本社を置いてやっていきたい。もっと地元の雇用を増やしたい。 ―想いは収まらない様子で、この会社の視野の広さと背負うものの大きさに圧倒された。


福田刃物工業さんの関とのかかわり

▶︎日本時計
終戦の年に関で創業した時計メーカー。1949年には世界初の中三針ゼンマイ柱時計を開発するなど、時計メーカーとして勢いを伸ばしたが、1960年に廃業。製品の90%はアジア向けに輸出されており、国内に残っているものは数少ない。日本時計の創業者・福田好司さんは克則さんの大叔父で、不思議な縁を感じてコレクションを始めた。本社の応接室には日本時計製の時計131台が並んでいる。上の写真の時計もそう。(180文字)

▶︎楽隊
明治から昭和にかけて会社独自の音楽隊をもっており、出征の見送りの記録もあるなど、地域でも演奏していた。楽隊はロゴマーク及び商標になって受け継がれてきたが、最近、社内で楽隊再結成の機運が高まっているようだ。

▶︎サイレン塔
 安桜山頂にあるサイレン塔は克則さんの祖父、二代目福田吉蔵により昭和13年に建てられた。当時は自分の名前が出るのを嫌がり、母の名前で寄附したという。かつては一日計6回の時報が鳴っていたらしい。
※記事は2013年2月のものです。

ふくだはものこうぎょう
関市小屋名353  
0575-28-5888 
http://www.fukuda-web.co.jp/
by takayukin_K | 2015-10-01 11:46 | ディープな関の情報

岐阜県関市の魅力をせき・まちづくりNPOぶうめらん代表北村隆幸の好みで発信するウェブメディアです。関に住んで、まちづくりに取り組む人ならではのディープな関の魅力を発信中。たまにまちづくりを暑苦しく語ります。


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