新人刀匠のこと

関市は刃物のまち。鎌倉時代から続く伝統を受け継ぐ日本刀をつくる刀匠は関にとって特別な存在なのである。現在関市には刀匠が17名。そのうち20代が3名いるそうだ。

昨夜放送した第22回ぶぅーすとりーむには、刀匠の福留裕晃さんにお越しいただいた。刀匠名は房幸。
平成23年の10月に刀匠になったばかりの新人刀匠さんである。
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放送打合せ中に福留さんを盗撮(笑)

福留さんは福岡市出身の28歳(独身)。福岡の高校を卒業してから平成17年に関市の25代藤原兼房さんのもとに入門。6年間修業を重ね、平成22年に文化庁より作刀承認。そして23年に独立して関市下有知に工房を構えている。関係ないが、私と家がすごく近い・・・。

新人の刀匠さんのざっくばらんな話は大変興味深いものだった。
日本刀の魅力や刀匠の仕事については、ぶぅーすとりーむをご覧頂くとして、下世話ではあるが、刀匠の当初の収入について聞いた事を書いてみる。
 この世界では「10年くらいは赤字だよ」と言われているらしい。10年くらいやり、区切りをつけてやめていく人もいれば、基盤ができる方もいる。
 新人の刀匠はバイトをしながら活動している方も多いそうだ。昼間は制作があるので、夜の土木作業員や朝型のパン屋さんとか。以前刀匠仲間の集まりにバイト先でやいたケーキを持ってきてくれた人がいたらしいが、それがあまりに美味しくて「こっちの方がいいじゃん!」なんて笑い話もあったそうだ。福留さん自身は現在アルバイトはしていないが、そろそろ・・・なんてことも言っていた。
当初は依頼がたくさんあるわけではない。「営業」すると言ってもなかなか難しい面もあるという。自身の技術を高めながら経済的に自立していくことは大変なことなのだ。

 福留さんは、これまでの伝統を守りながらも、新しい感覚で様々なものにチャレンジしていきたいと話す。これまでも、ナイフづくりのワークショップを手伝ったり、刀以外の刃物を作ってみたり、柔軟に活動をされている。和の伝統芸能のコラボレーションもしたいそうだ。
いや〜実に素晴らしい。
 関市の外に発信するまちづくりを考える上で、日本刀、刀匠は欠かす事のできない地域の宝。
お話をしていて、これから何か一緒にできそうでワクワクしてきた。

福留さんはHPでも積極的に情報発信しているのでぜひご覧ください!
http://swordsmith-fusayuki.com/index.html

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房幸さん作成の刀のカレンダーを頂きました。うれしい!
by takayukin_k | 2013-11-27 11:14 | ディープな関の情報

岐阜県関市の魅力をせき・まちづくりNPOぶうめらん代表北村隆幸の好みで発信するウェブメディアです。関に住んで、まちづくりに取り組む人ならではのディープな関の魅力を発信中。たまにまちづくりを暑苦しく語ります。


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